ラクスル/「トートバッグ工房」運営エーリンクサービス株式取得

2024年06月12日 17:41 / 経営

ラクスルは6月11日、トートバッグ・エコバッグのオリジナルプリントに特化したECサイトとして業界トップクラスの売上を誇る「トートバッグ工房」を運営するエーリンクサービスの株式取得を取得し、完全子会社化すると発表した。

<エーリンクサービスの株式取得>

エーリンクサービスは、トートバッグ・エコバッグのオリジナルプリントに特化した「トートバッグ工房」を運営しており、専門通販ECサイトとして業界トップクラスの売上を誇る企業。今回のエーリンクサービス完全子会社化は、ラクスル事業ノベルティ領域の主要カテゴリーであるトートバッグにおけるシェア拡大と更なる成長に寄与すると判断した。

株式取得額は、12.7億円、アドバイザリー費用等(概算額)1.0億円で、概算合計額は13.7億円。なお、株式取得額には、条件付対価を含めいないため、条件が成立した場合、最大1.5億円の条件付取得対価(アーンアウト対価)が発生する契約なため、現時点では確定していない。株式譲渡は6月28日実行の予定。

これまで、ラクスル事業内の自社立ち上げにより2019年にノベルティ領域に参入し、ノベルティグッズ・制作のサービスを提供してきた。年々商品追加で成長を遂げる中、ノベルティ領域をラクスル事業におけるさらなる成長戦略領域として位置づけている。ノベルティ市場は1兆円規模の巨大市場であり、近年は通販ECの売上が急拡大し、北米では1000億円を超える程まで成長を遂げている。

今後は、資材調達や印刷加工の内製化による競争力強化とマーケティングノウハウの活用や顧客基盤の拡大などを通した両社のシナジーを生かし、更なる事業成長につなげるという。

エーリンクサービスの山本禎久代表取締役社長は、「エーリンクサービスでは、主にノベルティ用バッグの製造販売で成長してきたが、この提携を通じ、事業領域、規模の拡大も図りつつ、成長のスピードを加速させ、ラクスルグループのビジネス発展にも寄与する。これから、いろいろな展開の可能性を感じており、わくわくしている」とコメントしている。

また、ラクスル上級執行役員の渡邊建SVP of Raksulは、「ラクスルは伝統産業のテクノロジーによる変革を目指し、取引複雑性の高い『カスタマイズ商品』を誰でもカンタンに買えるサービスを構築してきた。チラシ・名刺といった印刷領域から始め、2019年よりグッズ・ノベルティ領域に拡張してきている。今回、領域内の主要カテゴリであるオリジナルトートバッグのリーディングカンパニーであるエーリンク社の参画により、自社調達・製造機能を獲得、一層の品揃え・高品質・低価格・短納期のサービス価値の向上を実現する。既存のラクスル顧客への価値向上やより多くのお客に選んでもらえるサービスを目指し、サービス改善をし続ける」と述べている。

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