サントリー食品/1~9月は、国内はBOSS好調も特茶が苦戦
2018年11月05日 12:00 / 決算
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サントリー食品インターナショナルが11月5日に発表した2018年12月期第3四半期決算は、売上高9720億5800万円(前年同期比4.5%増)、営業利益943億5200万円(1.4%増)、税引前四半期利益930億5700万円(3.6%増)、当期利益658億1500万円(11.5%増)となった。
日本事業の売上高は5368億円(2.6%増)、営業利益は399億円(12.5%減)となった。
「サントリー天然水」は、独自のブランド価値である、清冽でおいしい水、ナチュラル&ヘルシーを引き続き訴求した結果、主力のミネラルウォーターが好調に推移した。
加えて、「サントリー南アルプススパークリング」シリーズも大きく伸長し、ブランド全体の販売数量は前年同期を大きく上回った。
9月には、将来の安定供給に向けた新たな水源として、長野県大町市と工場立地協定書に調印した。新たな工場は2020年末の稼動を予定している。
「BOSS」は、缶コーヒーのコアユーザーに向けて開発した「ボスTHECANCOFFEE」を新発売する等、引き続き缶コーヒーのマーケティング活動を積極的に展開した。
新たなコーヒーユーザーをターゲットに昨年発売した「クラフトボス」が引き続き好評で、ブランド全体の販売数量が前年同期を大きく上回った。
サントリーホールディングスのグループ会社であるサントリーコーヒーロースタリーの海老名工場が、7月から本格稼動を始めた。今後、同工場に導入した高機能焙煎機を活用して、多種多様な香味づくりを進める。
無糖茶カテゴリーでは、「伊右衛門」ブランド全体の販売数量が、「特茶」の減少の影響により前年同期を下回った。
「サントリー烏龍茶」は引き続き堅調に推移した。拡大する麦茶市場においては「GREENDA・KA・RAやさしい麦茶」の販売数量が大幅に伸長した。
特定保健用食品は、「特茶」を中心に販売数量が前年同期を大きく下回った。今後、9月に開始した生活習慣サポートサービス「特茶プログラムはじまる!」キャンペーン等のマーケティング活動を強化する。
収益面では、盛夏時を中心に天災や猛暑が物流に影響を与え、これに伴う想定外のコストが発生した。特定保健用食品等の売上減による商品構成の悪化とアセプティック商品の自社製造能力の不足が、引き続き利益にマイナスの影響を与えた。
通期は売上高1兆2930億円(4.8%増)、営業利益1180億円(0.0%)、税引前利益1160億円(1.4%増)、当期利益800億円の見通し。
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