日本フードサービス協会/8月の外食売上9.3%増、訪日客需要が好調

2024年09月30日 11:06 / 月次

日本フードサービス協会が発表した外食産業市場動向調査によると、外食産業の8月度売り上げ状況は、前年同月比9.3%増となった。

8月度 売上高前年同月比
全体 9.3%増
ファストフード 9.6%増
ファミリーレストラン 9.9%増
パブ・居酒屋 3.7%増
ディナーレストラン 6.7%増
喫茶 8.2%増

8月は、観測史上最高の気温となった西日本をはじめ全国的に高い気温が続いた。また、三つの台風が各地に大雨被害をもたらし、前年より土曜日が1日多い曜日周りであったにもかかわらず臨時休業や営業時間短縮の店舗が続出した。しかし、お盆休みと過去最多の訪日客数が外食需要を押し上げた。

ファストフード業態は、売り上げ9.6%増。「洋風」は、11日まで続いたパリ五輪の在宅需要やお盆需要が貢献し、7.8%増。「和風」は、新メニューの導入が奏功し、16.3%増。「麺類」は、猛暑に対応した冷たいメニュー、辛いメニューが売れ行き好調で10.9%増となった。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、台風の影響を受けたが土曜日が1日多かったことがプラスとなり、売り上げは2.4%増。「その他」は、「カレー」の価格改定や「アイスクリーム」の季節キャンペーンで、売り上げ12.2%増だった。

ファミリーレストラン業態の売り上げは9.9%増。「洋風」は、メニュー改定や販促キャンペーンの実施で、10.1%増。「和風」は、台風による時短営業や南海トラフ地震情報によるイベント中止などがあったものの売り上げは好調に推移し、12.0%増。「中華」は、テイクアウトのネット予約サービスの拡充などにより、12.5%増。「焼き肉」は、休日の国内需要とインバウンド需要が堅調で3.9%増となっている。

「パブ・居酒屋」は、南海トラフ地震情報や台風の影響もあったが、お盆の集客はおおむね堅調で、季節メニューの好調とあいまって、売り上げは3.7%増と前年を上回った。

ディナーレストラン業態は、台風による臨時休業で予約キャンセルもあったが、それを埋め合わせるだけのフリー客やインバウンド客があり売り上げが6.7%増と伸びた。

喫茶業態は、台風で一部店舗が休業を余儀なくされるなど集客に影響が出たものの、新メニューや冷たいメニュー、季節キャンペーンなどが好評で、オフィスやターミナル、百貨店での営業が好調、売り上げは8.2%増となっている。

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