冷凍食品/24年消費量1.5%増の292万トン、冷凍野菜は輸入量・金額ともに過去最高

2025年04月17日 13:38 / 商品

日本冷凍食品協会の調査によると、2024年の冷凍食品消費量は292万4514トン(前年比1.5%増)と伸びた。

<冷凍食品消費量1.5%増>
冷凍食品消費量1.5%増
※スーパーの冷凍食品イメージ

同協会では、「冷凍食品国内生産量」「冷凍野菜輸入量」「調理冷凍食品輸入量」の合計を冷凍食品の「消費量」としている。

<冷凍食品国内生産量の推移>

工場数 工場数
前年比
企業数 企業数
前年比
数量(トン) 数量
前年比
金額(億円) 金額
前年比
2014年 511 99.6% 419 99.6% 1,541,891 99.5% 6,805 100.5%
2015年 480 93.9% 416 99.3% 1,519,883 98.6% 6,870 101.0%
2016年 476 99.2% 414 99.5% 1,554,265 102.3% 6,871 100.0%
2017年 466 97.9% 406 97.6% 1,600,046 102.9% 7,172 104.4%
2018年 444 95.3% 397 97.8% 1,587,008 99.2% 7,170 100.0%
2019年 438 98.6% 364 91.7% 1,588,457 100.1% 6,980 97.3%
2020年 442 100.9% 370 101.6% 1,551,213 97.7% 7,005 100.4%
2021年 432 97.7% 365 98.6% 1,587,091 102.3% 7,343 104.8%
2022年 428 99.1% 358 98.1% 1,598,808 100.7% 7,639 104.0%
2023年 422 98.6% 351 98.0% 1,545,568 96.7% 7,799 102.1%
2024年 413 97.9% 341 97.2% 1,537,854 99.5% 8,006 102.6%

2024年の消費量の内訳は、国内生産量153万7854トン(0.5%減)、冷凍野菜輸入量116万7507トン(4.3%増)、調理冷凍食品輸入量21万9153トン(1.8%増)。

国内生産では、業務用の数量が79万8225トン(1.2%増)、金額が3944億円(3.7%増)。家庭用は数量が73万9629トン(2.3%減)、金額が4062億円(1.7%増)。

大分類で見ると、農産物(4.4%増)が増加したものの、国内生産の大半を占める調理食品(0.5%減)は微減だった。

水産物(1.2%減)、菓子類(5.0%減)、畜産物(13.9%減)も減少した。

小分類で量的に大きく増加したのは、ラーメン類(5411トン増、8.3%増)、ピラフ類(2819トン増、5.8%増)、シューマイ(2003トン増、5.6%増)など。

冷凍野菜は輸入量(4.3%増)、輸入額(8.9%増)ともに増加し、過去最高となった。

輸入量が増加した主な品目は、ブロッコリー(8662 トン増、12.2%増)、ポテト(8031トン増、1.9%増)、ほうれん草(5455トン増、10.6%増)など。

主な輸入先のうち、中国(5万2141トン増、9.5%増)、アメリカ(9441トン増、3.4%増)、インド(7095トン増、281.7%増)からが増加。ベルギー(1万3044トン減、22.5%減)、タイ(4718トン減、10.7%減)は減少した。

冷凍食品消費量を総人口(約1億2300万人)で割った国民1人当たりの年間消費量は、23.6キログラム(0.4キログラム増)と増加した。また、金額ベースは1兆3018億円(4.4%増)となっている。

また、同協会は「調理冷凍食品の輸入は、協会会員だけを対象にした調査であり、会員以外の商社、流通業者などが輸入しているものを考慮すると、実際の消費量はこの292万トンを上回るものと考えられる」と分析している。

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