西武池袋本店／地下食品フロアをリニューアルオープン、売上高10％増目指す
2025年09月16日 13:53 ／ 店舗レポート
そごう・西武は9月17日から、「西武池袋本店」（東京都豊島区）地下食品フロア「デパチカ」を順次リニューアルオープンする。16日関係者向け内覧会を開催した。
＜西武池袋本店の寺岡店長＞
「デパチカ」は、2フロア（地下1・2階）3ゾーン・約3000m2・約180ショップで構成される。
改装前の南北に長いフロアから、菓子と総菜を2層に分け、買い回りしやすく改装した。
西武池袋本店の寺岡泰博店長は、「改装のための休業から約1年。以前から来ていただいた通勤・通学のお客様はもちろん、広域から集客したい。百貨店初出店など話題性のあるブランド、でき立てを提供する店内厨房（ちゅうぼう）併設店を強化している。売り場面積は従来より、少々狭くなったものの、初年度売上高は改装前の10％増を目指す」と意気込みを語った。
9月17日オープンするスイーツ＆ギフトゾーンは、104ショップ（新規26店舗）が出店する。
＜THE ROYAL BAKE＞
百貨店初出店は、「THE ROYAL BAKE」「メゾン・ダーニ シロカネ」「CC’Cockie」「太陽のガレット」「ブノア・ニアン」「ディ・クラッセ」など9店舗。
＜メゾン・ダーニ シロカネ＞
バレンタイン催事で行列できる人気ブランドなどの高級感とカジュアルスイーツの店による親しみやすさを両立させ、「毎日来たくなる」デパチカに刷新した。
＜ブノワ・ニアン＞
海外スイーツでは、「ピエール・マルコリーニ」、百貨店初出店の「ブノワ・ニアン」、ウイーン発祥のザッハトルテが楽しめる「デメル」が新規出店する。
＜ルノートル＞
さらに、「ルノートル」が16年ぶりに西武池袋本店に復活。ケーキ、ショコラ、焼き菓子のほか、同店限定でクロワッサンとダックワーズを販売する。
また、広域からの集客を図るため、「ケーキのデスティネーション売り場」と、でき立て商品の販売を強化する。「生ケーキ」の販売は20ショップから25ショップに拡大した。
＜「近大マンゴー」を使ったタルト＞
新規ショップでは、千疋屋総本店の近畿大学農学部が育てた「近大マンゴー」を使ったタルト、関東では池袋本店のみで販売する「シェ・シバタ」のケーキなどがそろう。
不二家の新業態「不二家 銀座」では、若い世代に向けたデパチカケーキとしてワンハンドで食べられる「ポケットショートケーキ」を開発した（全3種、1個税込み540円）。
＜ワンハンドショートケーキ＞
さらに、和洋スイーツの「でき立て」販売で、競合他社と差別化を図った。
＜京みたらし 梅園＞
「足立音衛門」（栗のフィナンシェ）、「鶴屋吉信」（大福）、「京みたらし 梅園」（みたらし団子）、「THE ROYAL BAKE」（スコーン）など和洋菓子、パン13ショップが店内で一部商品を製造する。
＜足立音衛門＞
改装前1日平均1800人が訪れていた、全国の銘菓・名産品を集めた「卯花墻・味小路」も復活。日替わり、トレンドコーナーなどを充実させている。
日替わりコーナーは曜日限定商品を販売。改装前「餅」が人気だったことから、毎日「餅スイーツ」を展開する。
トレンドコーナーは、オープン時は人気の缶タイプのごほうびクッキーなど約20種を販売。銘菓が1つから購入できる「おひとつからコーナー」では約30種類のスイーツを取り扱う。
＜卯花墻・味小路＞
9月25日には地下2階のデリ、地下1階のブーランジェリー「メゾンカイザー」・「ドンク」、焼き菓子「エシレ・パティスリー オ ブール」が登場。地下1階の顔となる駅コンコース側には、「BENTO（弁当）」に特化した約60m2の売り場「BENTOステーション」（40ブランド、100種類）が10月以降にオープンする予定。
今回のリニューアルで弁当の品ぞろえは、85ブランド（400種類、BENTOステーション含む）と百貨店最大級となるという。
地下2階北ゾーンには、生鮮・酒に加えて新たなコンテンツを導入。生鮮、酒、全国各地から旬の味覚がそろう売り場が来年1月以降オープンする計画。
「西武池袋本店」は「コスメ」「デパチカ」「ラグジュアリー」を軸に改装しており、7月には先行して「コスメ」フロアをリニューアルオープンした。
寺岡店長は「7月リニューアルオープンしたコスメフロアは、多くのお客様に利用いただいている。コスメと食品は買い回りの相性が非常によいので、デパチカとの相乗効果をしっかりとっていきたい」と話した。
■西武池袋本店 デパチカ
所在地：東京都豊島区南池袋1-28-1 地下1階
面積：3000m2
店舗数：地下1階104ショップ、地下2階62ショップ
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