ホームセンター小売市場/2017年度は3兆9980億円規模に
2017年07月31日 13:10 / 経営
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矢野経済研究所は7月27日、2017年のホームセンター小売市場に関する調査を発表した。
日本ドゥ・イット・ユアセルフ協会によると、2016年度の国内ホームセンター小売市場規模は前年度比0.8%増の3兆9850億円だった。
近年、ネット通販など販路の多様化による競争激化、新規出店費用の高騰により、市場規模は横ばいが続いているが、リフォームなど高額商品の需要が高まったことや、店舗の新フォーマットによる需要の喚起が奏功し、堅調に推移した。
ホームセンター小売市場では、業界内・他小売業種との競争の激化により、資本提携やM&Aなどの業界再編が進んでいる。
ホームセンター事業者各社は、これまでの本格派・正統派のDIYではなく、一般消費者が気軽に楽しめるDIYを提案し、軽量化を図った商品やカラフルな商品など、女性向け・ファミリー向けの商品ラインナップを拡充している。
若い世代を中心に、レーザーカッターや 3Dプリンタを設置したファブラボの要素を取り入れた施設も注目を集めている。
また、プロ向け専門店舗やコト消費型店舗の展開、訪日外国人客によるインバウンド需要の取り込み、インターネット販売への注力など新たなサービスを拡大し、新しい市場創出に取り組んでいる。
矢野経済の調査によると、2016年度の売上高上位10社合計が全体の約6割を占める結果となった。
上位10社の中でも、売り上げが増加する上位企業と減少傾向にある下位企業の二極化が進む傾向にあり、一部のホームセンター事業者による寡占化が一段と進んでいる実態がうかがえる。
2017年度の出店計画は、好調な大手ホームセンター事業者を中心に積極的な新規出店がみられ、また、新しい店舗フォーマットの開発が好調であることから、国内ホームセンター小売市場規模は前年度比0.3%増の3兆9980億円になると予測している。
好調な大手ホームセンター事業者は、2016年度よりも積極的に大型店舗を新規出店する計画があり、店舗数の純増分は60~90店舗になるとみている。
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