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スーパーバリュー/3~11月、新基幹システムの不具合で営業損失10億円

2020年01月17日 10:35 / 決算

スーパーバリューが1月10日に発表した2020年2月期第3四半期決算によると、売上高571億4100万円(前年同期比0.9%増)、営業損失10億2000万円(前期は6億4600万円の損失)、経常損失9億4800万円(前期は5億5900万円の損失)、四半期純損失9億5800万円(前期は11億1800万円の損失)となった。

<スーパーバリュー>
スーパーバリュー

売上高は、低価格販売により客単価が前年の水準には届かなかったこと、3月に入替えを行なった新基幹システムの不具合により、自動発注システムが適切に運用せず、欠品等によるチャンスロスが発生したこと、また天候不順の影響もあり、既存店売上高は0.5%減となった。

利益面では、低価格販売を推進したことのほか、新基幹システムの不具合により、日々の粗利確認ができず、即時適切な対策が取れずに粗利管理が不十分な状態が続いた。6月中旬以降はその不具合も解消し、日々の粗利を確認しながら速やかな対策を実行しているが、正常化に至るまでには期間を要することもあり、売上総利益率は第2四半期累計期間と同率の20.7%だった。生鮮を中心に利益改善をした結果、11月単月の売上総利益率は22.2%となった。一方、新基幹システムの新たな不具合は随時改修を進めている。

経費面では、継続的な新卒採用等に伴う従業員数の増加及び全体的な賃金の上昇、前期新店2店に関わる各種経費の増加、新店の開店一時経費1億900万円の発生など増加要因はあったが、精肉・鮮魚の小型加工センター稼働による生産性の向上や徹底した経費の節減により、販売費・一般管理費は0.1%増で推移した。

店舗展開は、2019年7月11日に食品スーパー店舗の世田谷松原店(東京都世田谷区)、9月4日に食品スーパー・ホームセンター複合大型店の松戸五香店(千葉県松戸市)を新規出店し、期末店舗数は35店となった。

通期は、売上高770億8600万円(1.6%増)、営業損失9億8200万円、経常損失8億9000万円、四半期純損失9億600万円を見込んでいる。

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