プレナス/3~11月、直営店の減損損失で当期損失9億4900万円
2020年01月17日 10:40 / 決算
プレナスが1月14日に発表した2020年2月期第3四半期決算によると、売上高1127億8600万円(前年同期比2.4%減)、営業利益1億6700万円(前期は1億4700万円の損失)、経常利益6億1500万円(27.4%増)、親会社に帰属する当期損失9億4900万円(前期は4億1600万円の損失)となった。
売上高は、既存店売上高が前年同期実績を下回ったことが主な要因で前年同期実績を下回った。利益面は、前年より実施してきた商品力強化による原価率の上昇等があったものの、効率的なプロモーション展開や店舗諸経費の改善などによって営業利益と経常利益は前年同期実績を上回った。
9月以降に退店したほっともっと直営店舗の固定資産に係る減損損失を計上したことで、当期損失となった。
ほっともっと事業の売上高は798億6900万円(3.5%減)、営業損失は4300万円(前期は、営業損失6億6500万円)となった。売上高は、既存店売上高の減少(1.5%減)が主な要因で、前年同期実績を下回った。営業損失は、前年に実施した商品力強化による原価率の上昇などがあったものの、効率的なプロモーション展開や店舗諸経費の改善などによって前年同期実績から赤字幅が縮小した。
やよい軒事業の売上高は231億円(0.6%減)、営業利益は8億5500万円(11.1%減)となった。売上高は、既存店売上高の減少(3.2%減)が要因で、前年同期実績を下回った。営業利益は、店舗諸経費の改善があったものの、既存店売上高の減少や原価率の上昇等によって前年同期実績を下回った。
素材や手作り感にこだわった定食メニューをお手頃な価格で提供することを基本に、揚げた鶏もも肉に濃厚な香味ダレをたっぷりかけた「やみつき油淋鶏定食」の販売や、「すき焼き定食牛肉増量キャンペーン」を実施するなど、グループ工場で製造した商品を活かした定食を提供することで、引き続きお客様の幅広いニーズへの対応を図った。「ユニットFC制度」を利用して新規オーナーの獲得を積極的に行うなど、FC化の推進に取り組んだ。
MKレストラン事業の売上高は24億7200万円(4.4%減)、営業損失は2億6500万円(前期は営業損失1700万円)となった。売上高は、既存店売上高の減少(6.7%減)により、前年割れとなった。利益面は、リブランディングやキャンペーンに伴う販売促進費や、人件費の増加などによって、前年同期実績を下回った。
豊富な具材と個性豊かなスープが選べるしゃぶしゃぶに、季節限定の「もつ鍋用味噌スープ」や特選具材を取りそろえるなど、商品力の強化に努めた。「タイフェスティバル」などのキャンペーンの実施や、九州エリアのメニューのリニューアルを行うなど、売上の拡大や店舗収益の向上に努めた。
海外事業の売上高は30億2200万円(4.9%増)、営業損失は4億3000万円(前期は営業損失3億7200万円)となった。マーケットに応じた売上向上施策の実行、食材の現地化による店舗原価低減、出店の推進などにより、事業の黒字化を目指した。
通期は、売上高1533億1000万円(0.4%減)、営業利益6億5000万円、経常利益10億7000万円(647.2%増)、親会社に帰属する当期損失8億3000万円を見込んでいる。
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