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ヤオコー/4~12月は新規出店と生産性向上で増収増益

2020年02月10日 11:40 / 決算

ヤオコーが2月10日に発表した2020年3月期第3四半期決算によると、営業収益3453億4900万円(前年同期比4.3%増)、営業利益180億7800万円(5.8%増)、経常利益178億9600万円(6.6%増)、親会社に帰属する当期利益119億3000万円(6.5%減)となった。

<ヤオコー>
ヤオコー

あらゆるライフスタイルのお客から支持拡大を図るべく、価格コンシャス強化の一環としてEDLP(常時低価格販売)を拡充するとともに、「ヤオコーカード」によるFSP(フリークエント・ショッパーズ・プログラム)を活用したマーケティングを引き続き推進、特に、消費税増税後のお客の消費マインドの変化に合わせ、従来にない強力な販促施策を展開した。

店舗作業工程の見直しをベースとした生産性向上モデル(カイゼン)の深化と水平展開を継続するとともに、セルフ精算レジ導入店舗の拡大、業務支援の根幹となる新基幹システムをはじめとするIT・機器の活用による自動化、業務効率化を重点的に推進した。

デリカ・生鮮センターを活用し、高い商品価値水準の確保と店舗の省力化・省人化を企図した商品の開発・導入に注力し、店舗の生産性向上とともに製造小売りとしての利益創出に寄与した。

一方、消費税増税および軽減税率制度の導入に際しては、レジ・発注・仕入・伝票などのシステム改修を完了するとともに、各種オペレーション・マニュアルを整備し、運用した。

カイゼンと並行して、働き方に対する意識改革とともに労働環境を改善する取組みを継続した。特に、改正労働基準法の施行に対応した、休暇を取得しやすい勤務制度の整備・活用によりワーク・ライフバランスの向上を図った。

人材育成の基盤として社内に設置した「ヤオコー大学」における体系的な教育を拡充したほか、外国人技能実習生の受け入れを継続し、店舗やデリカ・生鮮センターで活躍している。

新規出店として、6月に川越今福店(埼玉県川越市)、7月に東松山シルピア店(埼玉県東松山市)、12月に本庄中央店(埼玉県本庄市)を開設したほか、既存店の活性化策として6店について大型改装を実施した。

店舗を拠点とするヤオコーネットスーパーは、8月に川越今福店に5号店を開業した。店舗数は、グループ全体で176店(ヤオコー164店、エイヴイ12店)となった。

通期は、営業収益4480億円(3.0%増)、営業利益183億円(2.2%増)、経常利益179億5000万円(2.6%増)、親会社に帰属する当期利益118億5000万円(0.4%増)を見込んでいる。

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