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コメリ/4~12月営業利益3.6%減、水光熱費の上昇響く

2023年01月31日 10:30 / 決算

コメリが1月31日に発表した2023年3月期第3四半期決算によると、営業収益2967億8500万円(前年同期比1.0%増)、営業利益242億1500万円(3.6%減)、経常利益238億1800万円(6.7%減)、親会社に帰属する当期利益161億9000万円(5.5%減)となった。

コメリ

売り上げ面では、新型コロナウイルス感染対策に関連する商品の需要は減少したものの、ガーデニング・家庭菜園用資材の販売が、堅調に推移した。また、原材料価格の高騰などにより建設事業者、農業事業といったプロ顧客に継続して資材調達先に選ばれ、リフォーム資材・エクステリア用品、園芸・農業用品の販売も堅調だった。

利益面は、店舗運営モデルの刷新、EDLP施策の推進による改善効果がみられたものの、コストプッシュインフレの影響による売り上げ総利益率の悪化、水光熱費の上昇が大きく影響したという。

出店は、コメリパワーを4店舗、コメリPROを1店舗、コメリハード&グリーンを5店舗それぞれ開店。コメリハード&グリーンを9店舗閉店した。これらにより、12月末の店舗数は、パワー88店舗、ハード&グリーン1110店舗、PRO10店舗、アテーナ7店舗、合計で1215店舗となった。

重点施策である商品開発では、「暮らしを守り・育てる商品開発」を実現するため、自走式草刈り機の「速刈り君」は、使う立場から品質を決め直すことで実現した低価格と、TVCMも絡めた全店での重点販売の結果、客層が拡大し販売が好調に推移した。

これらの結果、EDLP施策と合わせ、PB商品の売上高構成比率は、前年同期比1.3%増の46.9%まで高まっている。

リフォーム事業は、全店で受付可能な住宅設備機器の簡易取り付け・施工サービス、庭木の手入れ、エアコンクリーニングの「住急番サービス」が堅調に推移した。住宅設備機器の取り付け・交換工事にとどまらないフルリフォームをハード&グリーンまで含めた全店で可能とするため、店舗での受付体制整備や専門スタッフの配置を進めた。その結果、2022年10月より全店でのリフォームサービス提供を開始している。

イーコマース販売は、1200を超える店舗数を生かしたBOPIS(Buy Online Pick up In Store)の取り組みや、スマホアプリと連携したキャンペーンなどの販促活動により堅調に推移した。

通期は、営業収益3790億円(0.8%増)、営業利益257億円(7.6%減)、経常利益255億円(9.7%減)、親会社に帰属する当期利益161億円(10.0%減)を見込んでいる。

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