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バローHD/4~6月営業収益1962億円、昨年に続き過去最高を更新

2023年08月10日 14:16 / 決算

バローホールディングスが8月10日に発表した2024年3月期第1四半期決算によると、営業収益1962億7000万円(前年同期比5.2%増)、営業利益56億2200万円(6.1%増)、経常利益62億4500万円(3.4%増)、親会社に帰属する当期利益34億5300万円(11.5%増)となった。

バローHD

営業収益は、昨年に続き過去最高を更新し、営業利益においては過去3番目の高水準となった。

スーパーマーケット事業の営業収益は1077億7700万円(5.6%増)、営業利益は41億8100万円(35.5%増)。総菜、プライベート・ブランドなどの高付加価値系商品の成長、畜産部門でのプロセスセンター活用の結果、バローの既存店売上高が前年同期比2.8%増となり、売上総利益率も改善したため、事業全体で増収増益となっている。

既存店の改装対象を売り上げ規模が平均未満の店舗にも拡大し、さらなる生鮮強化を進めた。

1店舗を新設し、6月末現在の店舗数はグループ合計317店舗。

ドラッグストア事業の営業収益は419億4700万円(6.5%増)、営業利益は11億5500万円(46.3%増)。

ヘルスケア、ビューティー調剤部門を強化するとともに、総菜の店内調理や化粧品を充実させた「都心型店舗」として、「V・drug柳ヶ瀬店」を岐阜県内で初めて開店した。

3店舗を新設、2店舗を閉鎖し、6月末現在の店舗数は496店舗(うち調剤取り扱い159店舗)。

また、ホームセンター事業は、営業収益324億1300万円(1.0%減)、営業利益は14億3700万円(26.9%減)。

ダイユーエイトにおいて2022年3月に発生した福島県沖地震による補修資材、工具などの特需の反動減や、新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行に伴う生活者の意識、行動変化により、マスク、除菌ペーパーなどの衛生関連商品、アウトドア用品の売上が前年同期四半期比で減少したため、既存店売上高はダイユーエイト、ホームセンターバロー、タイムの3社合計で前年同期比2.7%減少し、減収。経費削減に取り組んだものの、資源価格の高騰による水道光熱費などの経費が増加し、減益となっている。

営業施策として、プライベート・ブランド商品の販売を拡大するとともに、工具資材のプロショップの展開、EC事業、デジタルマーケティングを推進した。

2店舗を閉鎖し、6月末現在の店舗数はグループ合計159店舗。

なお、グループ店舗網だけでなく、自社電子マネー「Lu Vit(ルビット)カード」、アプリの活用に注力した結果、6月末現在の「Lu Vitカード」会員は431万人、アプリ登録会員は86万人。4月から「Lu Vit クレジットカード」の募集を開始し、決済多様化への対応を進めている。

通期は、営業収益7720億円(1.6%増)、営業利益205億円(2.2%増)、経常利益233億円(1.1%増)、親会社に帰属する当期利益93億円(22.3%増)を見込んでいる。

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