マツキヨココカラ 決算/4~12月は増収増益、化粧品が好調で増収を後押し
2025年02月14日 16:43 / 決算
マツキヨココカラ&カンパニーが2月14日に発表した2025年3月期第3四半期決算によると、売上高8015億2000万円(前年同期比4.0%増)、営業利益616億5400万円(4.9%増)、経常利益649億1800万円(4.0%増)、親会社に帰属する当期利益412億1900万円(2.5%減)となった。
マツモトキヨシグループ事業では、4つの重点戦略を軸に事業展開を進めている。
「利便性の追求」として、デジタルと店舗網を活用した配送システムの構築や多様な購買スタイルの提供を通じ、顧客との接点強化を図る。
「独自性の追求」では、顧客データとマーケティング分析力を生かし、商品・サービスの開発やメーカー向け広告配信事業を展開。
「専門性の追求」では、オンライン服薬指導やビューティーケアなど、地域包括ケアシステムの一翼を担う取り組みを強化している。
「グローバル事業のさらなる拡大」では、アジアを中心に海外SNSを活用した会員獲得や、グローバル人材の育成を推進。
2024年12月末時点の国内店舗数は1932店舗(うち調剤薬局数460店舗、健康サポート薬局数35店舗)。海外店舗数は、タイ28店舗、台湾24店舗、ベトナム12店舗、香港12店舗、グアム1店舗の計77店舗となった。
ココカラファイングループ事業は、3つの国内重点戦略として「利便性の追求」「独自性の追求」「専門性の追求」を掲げ、マツモトキヨシグループ事業と同様の取り組みを展開。
2024年12月末時点の国内店舗数は1562店舗で、うち調剤薬局が546店舗、健康サポート薬局が93店舗となっている。
マツモトキヨシとココカラファイン両グループ事業ともに、新型コロナウイルス関連商品の反動減の影響を受けたものの、マツモトキヨシグループでは都市部や繁華街、商業施設などでの人流回復や訪日外国人観光客の増加により、ココカラファイングループではロイヤルカスタマー向け販促策が奏功したことにより、それぞれ化粧品を中心に売上は好調に推移している。
通期は、売上高1兆500億円(2.7%増)、営業利益775億円(2.4%増)、経常利益815億円(1.2%増)、親会社に帰属する当期利益525億円(0.3%増)を見込んでいる。
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