サンマルクカフェ／お茶に注目した新業態7／18オープン、アジアンティーで若年層狙う

2025年07月17日 15:25 ／店舗レポート

サンマルクカフェは7月18日、お茶メニューを強化した新業態「サンマルクカフェ＆茶」をイオン相模原ショッピングセンター（相模原市南区）にオープンする。17日報道向け内覧会を開催した。

＜新店舗でお茶のニーズを検証＞

※右から鎌田執行役員、高階氏、小山社長、洪氏

「日本とアジアのお茶の魅力を五感で楽しむ」をコンセプトとしている。コーヒー、チョコクロ、サンドイッチなどサンマルクカフェの定番メニューに加えて、同店限定のアジア中心に各国のお茶文化を融合させたドリンク6種・フード2種を提供する。

同社がこだわる焼き立てベーカリーの香りとともに、花の香りが特長的な台湾の凍頂烏龍茶など本格的な茶葉の香りを楽しめる。

小山典孝社長は「若者を中心にコーヒー離れが起きている。若年層とともに、カフェのリラックス感、本格的な味わいを好む方を新たにお客様として取り込みたい。他チェーンが『洋』のお茶業態を出しているが、当社はアジアにフォーカスした」と話す。

＜各国のお茶文化を融合させた限定メニュー＞

限定ドリンクは、タピオカとフルーツの2軸で商品開発した。

メイン商品となる凍頂烏龍茶を濃く抽出した「黒糖タピオカ凍頂烏龍ミルクティー」（税込み690円）、「黒糖タピオカミルク」（690円）、「黒糖タピオカ抹茶ラテ」（720円）、「黒糖タピオカほうじ茶ラテ」（720円）とアジアと日本のお茶を生かしたメニューがそろう。

また、定番商品「ゆず茶」のゆずジャムを使った「凍頂烏龍フルーツティーピンクグレープフルーツ＆ゆず」、「ジャスミンフルーツティーパイナップル＆パッションフルーツ＆レモン」（各720円）は、本格的なお茶の味わいと香り、フルーツやナタデココの食感の組み合わせ、華やかな見た目を楽しめる商品に仕上げた。

中心価格帯は700円前後と高めだが、「フルーツティーは、フルーツやナタデココとお茶をベストな配合で提供する。既存店で人気のスムージーやパフェのように、本格的な味わいで他社商品と差別化する。出店費用も高くなる中、客単価を上げるためにも、アイテムの幅を広げたという意味合いもある。この店でリピートしていただける商品などを検証し、今後につなげる。秋以降、既存店の改装などで＆茶業態を展開する方向で考えている」という（小山社長）。

マーケティング本部商品開発部の高階美波氏は「同じ凍頂烏龍茶を使用した商品でも、食材との組み合わせによって、茶葉の量や配合を変えている。ゆず茶のゆずジャムは当社オリジナルで、このジャムを使ったドリンクは他にはない商品になっているので、ぜひお客様に味わっていただきたい」と意気込みを語った。

開発本部オペレーション開発部の洪偉軒氏は「台湾でたくさんの茶葉を飲み比べ、やはり香りのよさが特長的だと思った。サンマルクカフェは焼き立てパンの香りを重視しているが、お茶も香りのよさをお客様に提供したい」と話す。

＜レジ周りはサンマルクカフェらしさを変えていない＞