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伊勢丹新宿本店メンズ館/4階、5階をリニューアル、売上10%増目標

2014年03月12日 / トピックス商品店舗

伊勢丹新宿本店メンズ館は3月12日、4階インターナショナルフロアと5階ビジネスフロアをリニューアルオープンした。

<5階メイド・トゥ・メジャーコーナー>
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メンズ館は2003年のリモデル以降、東京の百貨店業界の紳士部門の売上で約3割のシェアを占める店舗。革新こそ伝統。世界No.1のライフスタイルストアの実現をスローガンに改装を実施した。

<4階インターナショナルラグジュアリー>
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顧客の外面だけでなく、内面も含めた価値を提案することを目指し、接客とコミュニケーションを重視。2フロアで売場面積を15%縮小し、接客スペースを増設した。既存顧客への接客の改善で、売上高で10%増を目標とする。両フロア合計の展開ブランドは、120ブランド。

<博物館を意識した対面販売コーナー>
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伊勢丹新宿本店は、昨年3月5日に婦人服フロアを「世界最高のファッションミュージアム」をコンセプトにリニューアルを実施。2月までの店頭売上実績は前年比12%増と好調に推移している。

<商品陳列も博物館のイメージで>
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そのため、メンズ館でも「世界最高のファッションミュージアム」のコンセプトを踏襲し、カジュアルからビジネスまで、お客の用途にあわせた幅広い品そろえで、全館で買いまわりしやすいフロア構成を目指した。

<4階の自主編集の平場>
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4階の目指す姿は、一流のコトを知りつくし、ライフスタイル全般に本物を取り入れている顧客に、世界最高の逸品を買いまわってもらえるフロアとした。

<4階のシャツ・ネクタイなどの服飾雑貨>
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ラグジュアリーブランドを展開し、ブランドの正確に合わせ、入口の上りエスカレーターを背に、売場右手を「個性のゾーン」、左手を「正当のゾーン」と位置付けた。

<4階服飾雑貨コーナーの接客スペース>
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キーワードはエターナルで、一過性のファッションではなく、末永く愛用できる普遍的な価値をもった逸品を品ぞろえする。

<200万円のカフスも品ぞろえ>
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これまでも素材や縫製にこだわったモノを提案してきたが、そのこだわりをさらに昇華させ、世界基準で本当に良いモノを提案。服飾雑貨では200万円のカフスを展開。あえて、上からのぞき込む陳列什器を採用し、ショップスタッフとの会話が生まれるような工夫をした。

<プレミアムテーラリングコーナー>
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プレミアムテーラリングコーナーでは、1着60万円からのオーダーに対応。顧客ひとりひとりの体形によりフィットした商品を提供するため、仮縫い状態の商品も陳列した。

<仮縫いの商品もディスプレイ>
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<プレミアムテーラリングコーナーの全景>
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リニューアルでは、これまでバックヤードにあった補正の工房を売場から見える形に配置換えした。実際に商品を製作する姿を見せることで、こだわりの縫製を伝えたいという。

<売場内に補正工房を配置>
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上得意客への接客強化策として、VIPルームを拡大した。従来よりの広いスペースを取り、買い物の買いまわりのサポートのほか、メイド・トゥ・メジャーの受注などを行う。

<VIPルーム>
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4階の壁面にはラグジュアリーブランドをショップ形式で展開。各ブランドコーナーでは、ブランドの世界感を伝えるビジビリティーボードを設置。ブランドを象徴するアイテムや着こなし、色使いなどを紹介する。

<ETROのディスプレイ>
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ビジビリティーボードのディスプレイ前には、ソファアや椅子などくつろげるスペースを用意し、ゆったりとブランドの世界感を楽しみながら買い物できる工夫をした。

<ダンヒルコーナーの机とイス>
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5階はビジネスクロージングフロアで、ビジネスウェアの聖地となるべく、世界No.1のテーラークロージングのフロアを目指した。

<5階メイド・トゥ・メジャーの壁面>
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リニューアルにあわせ、これまでメジャー・メイド、オーダー・メイドなどまちまちの名称であったオーダースーツの名称を世界的に標準な表現となっている「メイド・トゥ・メジャー」に統一、オーダーワイシャツも同様に「オーダーシャツ」に改めた。

<5階の自主編集スーツコーナー>
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オーダースーツはリーマンショックの影響が大きい市場で、市場全体ではリーマンショック前の2008年対比で30%減と縮小が続いている。しかし、メンズ館では、2009年対比で10%増まで売上が回復しているという。

<バーカウンターをイメージした受注コーナー>
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これまでは、体形的な課題を解決するためのオーダースーツの需要が多かったが、自分だけの好みのスーツを求めるお客が増えているという。売場中央にはステージという特設コーナーを設け、日本人テーラーに注目した商品を打ち出していく予定だ。

メイド・トゥ・メジャーでは、より接客を重視するため、バーカウンターをイメージした受注コーナーを設置。新たに、スーツの登場する映画などを放映できる大型ディスプレイも設置し、ショップスタッフと顧客が対話を楽しみながら、オーダーができる演出をした。

<トレンドセレクションコーナー>
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フロア中央部には、トレンドセレクションコーナーを展開。紺や黒といったベーシックなジャケットではなく、オレンジやブルーなど明るい色調の商品、デニム素材の商品を提案。ビジネスシーンのカジュアル化に合わせ、遊び心も取り入れた旬のスタイリングの提案を強化した。

<ISETAN MEN’Sのスーツコーナー>
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リニューアルに合わせ2014年春・夏から、プライベートブランド「ISETAN MEN’S」にスーツを加えた。「ISETAN MEN’S」は2004年に服飾雑貨からスタートし、2007年にはメイド・トゥ・メジャーのスーツを投入した。今回、既製服のスーツを展開し、顧客の要望に対応する。スーツは7型(6万6000円~9万5000円)、ジャケットは6型(4万6000円~6万6000円)を展開する。

<5階のブルックス ブラザーズ>
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5階には、ブランドコーナーも展開。「アクアスキュータム」「バーバリー」「J.プレス」「ブルックス ブラザーズ」「ポール・スチュアート」など伝統的で定評のある商品を集積した。

<5階のJ.プレス>
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両フロアとも、国際的に活躍するビジネスマンに向けて、世界のトップクラスの魅力やクラス感、ステータスを感じる商品を提案し、さらなる顧客満足の向上につなげていきたいという。

<4階のブルネロ クチネリ>
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<4階のエルメネジルド ゼニア>
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<4階のサルヴァトーレ フェラガモ>
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<4階のジョルジオ アルマーニ>
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<4階のブリオーニ>
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<4階のダンヒル>
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<ダンヒルの服飾雑貨>
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<5階のPALZILERI>
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