日本百貨店協会/2月の売上高は1.6%増、国内顧客売上が好調で2カ月連続でプラス
2026年03月25日 10:10 / 月次
日本百貨店協会が3月24日に発表した2月の全国百貨店売上高概況によると、全国の百貨店(調査対象69社・174店)の売上総額は約4320億円で、前年同月比1.6%増と2カ月連続で前年を上回った。
| 2月 | 実数 | 前年同月比 |
| 売上高総額 | 4320億円 | 1.6%増 |
| 総店舗面積 | 443万8991m2 | 1.4%減 |
2月は国内顧客の売上が好調に推移した。時計・宝飾品などの高額品が伸長したほか、中旬以降の気温上昇に伴い、春物商材の動きが活発化した。各社企画の外商顧客向け催事やバレンタイン商戦も好調で、売上増に寄与した。
インバウンド(免税売上)は、中国の訪日渡航自粛要請の影響から、売上高 453億円(15.5%減/シェア10.5%)、購買客数41.3万人(20.8%減)とともにマイナス。中国の売上は約4割減、購買客数は約5割減と減少傾向が継続。一方、台湾、タイ、マレーシアなど、その他地域の訪日客は、売上・客数ともに伸長。韓国は旧正月連休 (ソルラル)もあり、売上・客数ともに16カ月ぶりにプラス転換した。
一方、日本人顧客の購買を示す国内市場は4.0%増(シェア89.5%)と7カ月連続のプラス。10都市は5.6%増(10地区すべてプラス)、地方(10都市以外の7地区)は0.8%減と2カ月ぶりにマイナスだった。
国内外すべての顧客を「都市」「地方」のエリア別で見ると、「都市(10都市)」は札幌、大阪を除く8地区で対前年プラス。名古屋は一部店舗の閉店セールが活況で2桁増。大阪はインバウンド売上減の影響が大きくマイナス。「地方(10都市以外の7地区)」では、中部、四国の2地区で対前年プラス。中部は昨年2度の寒波など悪天候影響による売上減の反動もありプラス。
商品別では、主要5品目のうち、家庭用品を除く4品目で対前年プラス。主力の衣料品は、春物衣料に加え、卒入学などのオケージョン需要やビジネス需要の高まりから、紳士・婦人・子供服ともにプラスで推移。身のまわり品はラグジュアリーブランドなどの高付加価値商材が外商催事などで伸長したほか、ブライダル需要でアクセサリーも好調。雑貨は時計・宝飾など高額品が株高を背景に引き続き好調を維持。化粧品は前年の価格改定前需要の反動減のほか、免税売上不調で国内外ともに苦戦。バレンタイン商戦は、限定品やイートインなど各社趣向を凝らした展開で催事場、食品フロア、ECで盛り上がりを見せた。
なお、2月の東京地区百貨店(12社22店)の売上高概況によると、売上高は約1326億円(3.0%増)で、2カ月連続で前年実績を上回った。
| 2月 | 実数 | 前年同月比 |
| 売上高総額 | 1326億円 | 3.0%増 |
| 総店舗面積 | 67万4263m2 | 0.8%増 |
| 総従業員数 | 1万2186人 | 2.7%減 |
各社企画の外商顧客向け催事が活況で、宝飾、時計などの高額品が伸長し、国内顧客売上は5.5%増と好調に推移。免税売上は、中国の訪日渡航自粛影響があるものの、台湾、韓国、タイなど、他地域の需要が好調で、前月からのマイナス幅を8.6ポイント縮小した。
3月18日時点の東京地区の足元動向は、前年比8.6%増で推移している。
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