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高島屋は10月7日、日本橋高島屋のはす向かいに位置する「スターツ日本橋ビル」に「タカシマヤ ウオッチメゾン」をオープンした。
6億円を投じ、1階、2階の2フロアに売場面積約800m2を展開。日本初上陸3ブランドを含む83ブランドをそろえ、目標年商約52億円を計画する。
亀岡恒方日本橋店長は「インバウンド需要が拡大する中で、日本人のお客さんから、百貨店の時計売場は買いづらいとの声を受けていた。インバウンド需要や富裕層だけでなく、一般客や女性客が気軽に使える店舗を意識した。通常の時計売場は対面販売だが、1階にはフリーで時計を見ることができるコーナーを設けた。これまで、百貨店を利用したことがないお客さまも取り込んでいきたい」と出店の狙いを語る。
店舗入口の1階は新規顧客の拡大を目指すフロアと位置付けた。近隣のビジネスパーソン、機械式時計に興味があり時計をファッションとして捉える層をターゲットにした。
今、最も旬な商材を展開し、話題性・にぎわいを演出し、気軽に機械式時計にトライアルできるフロアを目指した。手頃な時計として、カシオ、Gショックなど1万円~2万円台の商品から取りそろえ、3万円台を中心価格帯とした。
機械式時計はハミルトン、オリスなど、10万円台からも購入できる商品を豊富にそろえた。ファッション性も踏まえ、アルマーニ、カルティエ、グッチ、シャネル、バーバリーなどのブランドも展開する。
ロレックスショップ内には、サービスカウンターを併設し、時計技能士が常駐し、直接技師と相談しながら、時計のオーバーホールなどのメンテナンスに対応する。
ロレックスであれば、通常はオーバーホールに数か月を有するが、時計技能士を常駐させることで、商品によっては、3~4週間で修理することができ、オーバーホール期間の短縮を図る。品ぞろえは、常時500点以上を展開し、都内で最大級の規模となる。
時計技能士はブランドごとに配置しており、総勢20人体制でメンテナンスサービスを提供する。
総合カウンターには、時計に精通したスタッフを配置し、さまざまな相談に対応する。常時60人のスタッフを配置することで、ていねいなおもてなしを提供する。
2階に続く階段の踊り場にはアーカイブスコーナーを展開。オープン時はセイコーの機械式時計の歴史を紹介する。
今後、不定期で、さまざまな時計やブランドがもつ歴史や記念モデルなどのコレクションを紹介する。
2階は、時計のこだわりを深化させるフロアで、機械式時計にこだわりのあるマニア層、時計を資産価値と捉える富裕層をターゲットとした。
PATEK PHILIPPEは常時40点以上の店頭在庫を確保するなど、各ブランドとも都内で最大級の品ぞろえを目指した。
コンテンポラリーなスポーツウォッチから歴史あるマニュファクチュールブランドまで世界最大級の品ぞろえでゆったりと時計選びを楽しめるフロアを目指す。
日本初上陸の新規ブランドとして、スナイパー、アンジェラス、ラルフテックの3ブランドを展開。そのほか、IWC、オーデマ ピゲ、ハリー・ウィンストン、ブレゲ、フランク ミュラー、タグ・ホイヤーなど34ブランドを展開する。
フランク ミュラーでは、最高金額となる税込3億6396万円の時計も販売する。
時計は一生ものとして購入する人も多いため、修理、メンテナンスに注力。2階にはウォッチリペアコーナーを設置した。
時計のバンドの品ぞろえを拡大し、店頭在庫700本、店内1300本、合計2000本のバンドを展開。そのほか、オーダーメイドの時計バンドの受注にも対応、3~4週間でオリジナル商品を提供する。
2階の正面には、プロモーションコーナーを展開。セミオーダーや実演など時計マニアが興味を持つさまざまな企画を提案する。
時計・ファション・インテリアなどにまつわる書籍の閲覧ができるライブラリーコーナーを設置。200円でコーヒーも提供し、くつろぎの空間を提供する。
日本橋には、休憩スペースが少ないというお客の声に、ソファーも配置した。
日本橋高島屋の4~8月の時計売上高は前年比60%増で好調に推移している。銀座地区と異なり、日本橋地区は日本人による消費が堅調で、300万円以上の時計が好調となっている。
シリアルナンバーが入った希少性の高い商品が人気で、一生使える商品を求める人が増えているという。「タカシマヤ ウオッチメゾン」専用のWEBサイトを設置し、来店予約や希少な時計の在庫確認にも対応する。
店頭には、検索システムを備えたタブレットを設置。ブランド、形状、大きさ、素材などのデザイン、機能、価格などから商品を検索もできる。
店内の装飾には、テクノロジスト集団「チームラボ」によるデジタル映像「Flowers in the Sandfall」を採用。花びらが舞う砂時計をイメージしたLEDで、日本のほか、世界の主要都市の時間を表現する演出をした。
亀岡店長は、「本来、百貨店の原点は、全てのお客さまに、良い商品を、見やすく、買いやすく展開することにある。半年以上、お客さまの声を聞き、実現した店舗となる。中間層の消費が戻ってきていない中で、新たな消費を喚起していきたい」と抱負を語った。
■店舗概要
所在地:東京都中央区日本橋3-1-8
スターツ日本橋ビル
営業時間:10時~20時
投資額:6億円
売上目標:約52億円(年間)
ブランド数:83ブランド
売場面積:約800m2
■タカシマヤ ウオッチメゾン
http://watch.takashimaya.co.jp/#
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