経産省/2009年商業販売額は20.5%減の493兆7960億円
2010年02月20日 / 月次
経済産業省が2月19日に発表した2009年の商業販売額は、493兆7960億円(前年比20.5%減)と7年ぶりの減少となった。
卸売業販売額は、361兆4680億円(25.6%減)で7年ぶりの減少、小売業販売額は132兆3280億円(2.3%減)の2年ぶりの減少となった。
10~12月期の商業販売額は、127兆4960億円(14.9%減)、卸売業販売額は92兆6330億円(19.3%減)、小売業販売額は34兆8630億円(0.7%減)といずれも5期連続の減少となった。
2009年の小売業販売額は、自動車小売業、機械器具小売業などが増加したが、燃料小売業、各種商品小売業(百貨店など)、その他小売業などが減少したことにより、132兆3280億円(2.3%減)と2年ぶりの減少となった。
自動車小売業が年後半において環境対応車の販売が好調なことにより増加、機械器具小売業がエコポイント対象商品である薄型テレビ、電気冷蔵庫などの販売で好調なことにより増加したが、燃料小売業が昨年の原油価格高騰の反動もあり、昨年と比較してガソリンなどの石油製品価格が低い水準にあることなどにより減少、各種商品小売業は、消費者の節約志向を背景として、セールや催事効果がみられたものの、天候不順や商品の低価格化の影響、高額商品の販売不振などにより減少、その他小売業は、新型インフルエンザ対策関連商品や化粧品などが好調だったものの、ゲーム機関連商品などが不調だったことなどにより減少したことなどによる。
業種別の動向をみると、各種商品小売業は、消費者の節約志向を背景として、セールや催事効果がみられたが、天候不順や商品の低価格化の影響、高額商品の販売不振などにより、7.0%減と14年連続の減少となった。10~12月期は、クリアランスセールの前倒しや催事効果が見られたものの、天候不順の影響や消費者の節約志向を背景とした商品の低価格化の影響、高額商品の販売不振などにより、7.0%減と7期連続の減少となった。
織物・衣服・身の回り品小売業は、年間を通して天候不順などの影響から季節衣料が伸び悩んだことなどにより、1.8%減と5年連続の減少となった。10~12月期は、一部冬物商材に動きが見られたことに加え、一部専門店の低価格商材の販売好調が継続したことなどにより、0.6%増と2期連続の増加となった。
飲食料品小売業は、景気停滞の影響による節約志向の影響から、家庭において外食から内食化傾向がみられたものの、商品の低価格化などの影響により、0.9%減と3年ぶりの減少となった。10~12月期は、不安定な天候の影響による鍋物商材の不調や農産品の相場安などにより、3.4%減と3期連続の減少となった。
2009年の大型小売店の販売額は、消費者の節約志向を背景として、セールや催事効果がみられたものの、天候不順や商品の低価格化の影響、高額商品の販売不振などにより、19兆7786億円(5.6%減)と2年連続の減少となった。既存店ベースでみると、7.0%減と18年連続の減少となった。10~12月期は、一部クリアランスセールの前倒しや催事効果がみられたが、天候不順の影響や消費者の節約志向を背景とした商品の低価格化の影響、高額商品の販売不振などにより、5兆2521億円(6.3%減)と7期連続の減少となった。
百貨店は、消費者の節約志向を背景として、セールや催事効果がみられたものの、天候不順や商品の低価格化の影響、高額商品の販売不振などにより、11.2%減と12年連続の減少となった。商品別にみると、衣料品は、季節衣料が天候の影響や消費者の買い控え傾向の高まりなどにより主力の重衣料を中心に減少となった。飲食料品は、商品の低価格化の影響もあり減少となった。その他は、新製品の国産化粧品は堅調だったものの、高額商品など全般的に不調だったことなどにより減少となった。既存店は10.1%減と13年連続の減少となった。10~12月期は、一部クリアランスセールの前倒しや期末には天候の影響により重衣料に動きがあったものの、主力の衣料品や高額品が不調だったことなどにより、10.6%減と16期連続の減少となった。既存店ベースは8.8%減と10期連続の減少となった。
スーパーは、年前半は家庭における節約志向による外食から内食化傾向の影響から、飲食料品は堅調に推移したものの、衣料品が低価格化や天候不順の影響により不調だったことなどから、2.1%減と3年ぶりの減少となった。商品別にみると、衣料品は、消費者の節約志向の高まりを背景として、天候不順などの影響から季節衣料が伸び悩んだことなどにより減少となった。飲食料品は、家庭における節約志向による外食から内食化傾向などを背景に、セール品の需要増などにより堅調に推移したことにより増加となった。薄型テレビ、電気冷蔵庫などは堅調に推移したものの、ゲーム機関連商品の不振などにより減少となった。既存店は5.0%減と18年連続の減少となった。
10~12月期は、期末にセール品効果や天候の影響もあって冬物商材に動きが見られたが、主力の衣料品を中心に依然不調であること、節約志向の高まりを背景とした低価格化の影響などにより飲食料品が低調だったことなどにより、3.6%減と4期連続の減少となった。既存店は5.8%減と7期連続の減少となった
2009年のコンビニエンスストアの商品販売額とサービス売上高の合計は、年前半におけるたばこ自動販売機用成人識別ICカード「taspo(タスポ)」の導入の影響から、たばこの販売が好調であったことや出店効果などがあったものの、後半は「taspo(タスポ)」導入効果の反動もあり、7兆9808億円(0.5%増)と11年連続の増加となった。商品販売額は、7兆6448億円(0.3%増)と11年連続の増加となった。
商品別にみると、ファーストフード・日配食品は、弁当、調理麺、調理パンなどが不調だったことにより、2兆6978億円(2.1%減)と調査開始以来となる11年ぶりの減少となった。加工食品は、ソフトドリンクやアイスクリーム、カップ麺などが不調だったことにより、2兆3793億円(2.1%減)と2年ぶりの減少となった。非食品は、年前半におけるタスポ効果の影響から、たばこの販売が好調だったことなどにより、2兆5677億円(5.5%増)と11年連続の増加となった。サービス売上高をみると、各種チケットなどの取扱い増により、3360億円(4.2%増)と3年連続の増加。既存店ベースでみると、合計が2.1%減と2年ぶりの減少となった。サービス売上高が、2.6%増と3年連続の増加となったものの、商品販売額が2.3%減と2年ぶりの減少となったことによる。
店舗数をみると、12月末で4万1724店と前年末に比べ979店の増加(2.4%増)となった。
関連カテゴリー
最新ニュース
一覧- LOWYA/初の体験型ストア「渋谷宮益坂店」12/19オープン、約400品が並ぶ
- 日本アクセス/フローズンアワード2025、味の素冷凍食品「ギョーザ」が6年連続グランプリ
- ららぽーと/26年から川崎・豊洲・柏の葉・横浜リニューアル、スポーツ・エンタメ強化
- アマゾン×丸久/広島市と周辺でネットスーパー開始
- サイゼリヤ/千葉県「イオン大網白里」徳島市「徳島駅クレメントプラザ」同時オープン
- ロピア運営のOICグループ/クックビズと資本業務提携
- コーナン商事/インテリア・家具EC運営のI’nTを連結子会社化
- コスモス薬品/大分県佐伯市に「ドラッグコスモス佐伯鶴岡店」来年7/18新設
- ゴーゴーカレー/「大垣コロナワールド店」12/17オープン
- サブウェイ/大阪府堺市に「JR堺市駅店」12/16オープン、駅直結店舗
- バンダイナムコ/埼玉県戸田市「イオンモール北戸田」に5店舗12/12オープン
- イオンモール福岡/オフプライスストア「アエナ」九州エリア初出店
- マッシュ/東京・渋谷に「gelato pique cafe渋谷ヒカリエ店」12/19オープン
- フォーシーズ/「宮武讃岐うどん 三井アウトレットパーク 滋賀竜王店」オープン
- 万代/26年は1/1~3全店休業、4日から営業開始
- ドラッグストアモリ/佐賀県に「多久店」「鳥栖市藤木町店」来年7月新設
- ニトリ/台湾・台北市に「NITORI ISS 家楽福重慶店」オープン、台湾71店舗目
- 楽天/「楽天ラクマ」一部商品を「楽天市場」で試験販売、出品者の販売機会を拡充
- 文教/福岡県内の病院でローソンの移動販売を開始
- スタイリング剤 売上ランキング/9~11月「まとめ髪スティック スーパーホールド」1位
- カインズ/吉川美南店で人時生産性20%アップ、高家社長「次世代型店舗の第一歩」
- カインズ/埼玉県吉川市に24時間営業の無人店舗「モバイルストア」12/11オープン
- ローソンなど数社/福岡市中央区「天神ビジネスセンター1期・2期計画」来年8/1新設
- イオン/11月はイオンリテール既存店6.3%増、ブラックフライデー企画に注力
- セブンイレブン/11月の既存店売上高2.7%増、客数は0.4%減と伸び悩む
- ライフ/2026年1月1~3日は休業、営業開始は1月4日から
- まいばすけっと/東京・神奈川・千葉に12/12計4店舗オープン
- カインズ/埼玉県「吉川美南店」にマフィン専門店12/11オープン、カレーも提供
- 丸亀製麺/沖縄県石垣市に「石垣島店」オープン、沖縄の離島初出店
- ZOZO/ゾゾタウン過去20年の購買データもとに「ファッション通販白書」を発表
- 【PR】クレオ/「夏の長期化×物価高で変わる!食卓変化レポート」販売開始
- ニトリ/大阪市に「平野店」 6,672m2、来年6/8オープン
- サブウェイ/神奈川県茅ケ崎市に「イオン茅ヶ崎中央店」12/17オープン
- 物語コーポレーション/宮城県石巻市に「丸源ラーメン 石巻店」12/17オープン
- トーホー/神戸元町商店街に直営のコーヒー店12/15オープン
- 資さんうどん/福岡・山口・佐賀の一部店舗で麺大盛が無料に、12/11~24
- おかしのまちおか/戸塚モディに12/12新店舗オープン
- マルキョウ/福岡市西区に「福重店」来年7/29新設
- IDOM/福岡市に「ガリバー福岡西店」6038m2、来年7/11新設
- 牛丼3社/11月既存店売上高、すき家13.1%増・吉野家4.4%増・松屋10.8%増