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イズミ/通期売上高5000億円超、営業利益17.7%減

2009年04月14日 / 決算

西日本の総合スーパー、イズミが4月13日発表した2009年2月期の連結業績によると、売上高5002億9300万円(前年同期比6.3%増)、営業利益204億1200万円(17.7%減)、経常利益196億3800万円(20.7%減)、当期利益127億3400万円(6.8%減)となった。

総合小売事業での商品部門別の状況をみると、衣料品部門では、生活防衛意識の高まりによりファッション商品への需要が低迷したものの、確実な需要が期待される歳時関連商品の拡充やベーシック商品の価格訴求により販売の下支えを図った。こだわりある商品の付加価値を顧客に伝えるため、従業員の接客能力の向上に努めた。輸入ブランド品の販売縮小により、グループ全体の同部門の売上高は前年同期比0.8%減の973億2400万円となった。

住居関連品部門では、ニーズの変化に合わせた商品群を地域一番の品ぞろえで提供するなど、独自の高付加価値で提案力のある売場作りを進めるとともに、原価低減と販売価格の引き下げにより需要の喚起に努めた。売上高は5.6%増の422億7400万円となった。

食料品部門では、価格選好の一段の高まりを受け、価格訴求を前面に出した商品群「くらし応援宣言」や名物企画「百貨均市」を拡充、安定した集客を実現した。健康や安全・安心への意識が一段と高まっていることに対応し、鮮度・品質管理の徹底や地域の生産業者と直結する地産地消の強化に努めた。売上高は5.7%増の1630億2700万円となった。

賃貸店舗部門では、ファッション商品への需要減退が進み既存店販売が低迷するなか、新設・増床店舗では競争力のあるブランドの導入を図った。売上高は14.4%増の1530億200万円となった。その他部門の売上高は、飲食業イズミ・フード・サービスや施設管理業イズミテクノの業容拡大などにより、3.3%増の141億2000万円となった。

店舗面では、6月に島根県出雲市に山陰最大級となる「ゆめタウン出雲」(敷地面積:約10万6000㎡、店舗面積:約3万3000㎡、駐車台数:約3100台)を新設、山陰初のブランドや10スクリーンを誇るシネマ・コンプレックスの導入により広域からの集客を図った。また、11月に「ゆめタウン三豊」(香川県三豊市、店舗面積:約2万4000㎡)、12月に「ゆめタウン丸亀」(香川県丸亀市、店舗面積:約2万4000㎡)を新設、3世代に喜ばれる品揃えと地域の活性化につながる店作りを図り、香川県における事業基盤の一段の強化を目指した。

既存店である武雄店(佐賀県武雄市)、南岩国店(山口県岩国市)、行橋店(福岡県行橋市)、大牟田店・別館(福岡県大牟田市)について大型増床を実施、競争力のある有力専門店の導入と回遊性の向上により地域一番店の地位を目指した。また、彦島店(山口県下関市)、シティパルク呉店(広島県呉市)、津山店(岡山県津山市)は閉鎖した。

2010年2月期の業績予想は、売上高5060億円、営業利益231億円、経常利益216億円、当期利益115億円を見込む。

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