オークワ/都市型小型1号店「堺市駅前店」オープン、3年後年商20億円目指す
2025年09月01日 10:40 / 店舗レポート
オークワは8月30日、堺市堺区に「オークワ堺市駅前店」をオープンした。
直営売り場面積は1503m2、同社が今後強化を計画している都市型小型店の1号店となる。投資総額は17億5000万円。初年度売り上げ目標は17億円で、3年後年商20億円弱目指す。
堺市営駐車場跡地を行政と共に再開発。オークワや公共施設・駐車場のほか、サイクルショップ「サイクルヒーロー」、100円ショップの「セリア」が出店している。
近隣競合店はイズミヤSC阪和堺、サンディ堺市駅前店、業務スーパー JR堺市駅店となる。
大桑弘嗣社長は「JR堺市駅から徒歩4分と、好立地に堺市では22年ぶりに出店する。われわれは都市型小型店をやると数年前から言っていたが、今回実現した。駅前の時短・即食ニーズに対応し、総菜、ベーカリー、生鮮、当社でしか買えないプライベートブランド(以下:PB)を強化している」と説明した。
アイテム数は農産350、畜産300、水産240、総菜230、日配3500、加工食品5800、ベーカリー50、住居3300、計1万3770。
一次商圏(0~1㎞)1万5700世帯・人口3万7600人、二次商圏(1~2㎞)3300世帯・人口7400人。計1万9000世帯・人口4万5000人。
45~60歳、25~30歳が多く、現役世代が多数住む地域のためスタッフの確保は順調だったという。
最寄りのJR堺市駅は、1日の乗降者数は約2万4000人。
近隣住民のほか、周辺オフィスワーカー、大学のキャンパスに通う学生をターゲットにしている。
開店からはランチ需要、夕方以降は夕食向けの食材の買い物とピークは1日2回と想定。夕食需要の取り込みのため、特に総菜・ベーカリー部門は午後以降の人員を確保して、でき立て商品を提供する。
岡本大輔店長は、「出店エリアでは、思った以上にニューファミリーが多い。農産のフルーツを使ったタルト、焼き芋ブリュレ、スイーツ部のオリジナル商品など若年層に好まれる品を強化している。グミ売り場を地域でも負けないレベルで大きく設置。人気の韓国食品コーナーも用意している。8月28日・29日の近隣住民向け招待会では韓国アイスが人気だった」と話す。
他社との差別化として、自社工場製造商品を含むPBの品ぞろえを拡充している。
価格志向には低価格の「くらしモア」、こだわり派には「オークワプレミアム」をアピール。自社工場製造商品を含め同社でしか買えないPBの商品構成比は2割、「将来的には3割を目指す」という(大桑社長)。
また、大桑社長は「ベーカリーの売り場を大きく取っている。当社では700坪(約2314m2)規模の店舗でないとベーカリーは導入しないが、この店では大きな武器になると考えている」と述べた。
ベーカリーでは、北海道産小麦「ゆめちから」を使った本格ベーグル、ホテル食パン、サンドイッチなどがそろう。
総菜は、素材にこだわった手作りのふんわりおむすび、和総菜、天然魚を使ったすし、てんぷらなどを提供する。
そのほか、同社指定農場で育てられた九州産黒毛和牛「みらい匠和牛」なども用意している。
さらに、手作り料理派の取り込みのため、製菓・製パン材料の「富澤商店」の商品も扱う。
店舗数は同店のオープンで153店舗、大阪府では21店舗となる。
■オークワ堺市駅前店
所在地:大阪府堺市堺区田出井町2-19
TEL:072-268-2610
開店日時:8月30日9時
建物構造 鉄骨造り2階建て
敷地面積:5128m2
延床面積:5074m2
直営売場面積:1503m2
駐車台数:123台
駐輪場:63台
営業時間:9時~22時
年間休日:なし
年商予定:17億円
従業員数:69人(社員15人、パート・アルバイト8H換算54人)
レジ台数:有人2台、セルフレジ13台(キャッシュレス6台、フルセルフ6台、スマホレジ1台)
取材・執筆 鹿野島智子
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