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タイヨー/季節商品不振で売上高0.1%減、営業利益23%減

2009年10月05日 / 決算

タイヨーが10月5日に発表した2010年2月期第2四半期決算によると、売上高は640億8400万円(前年同期比0.1%減)、営業利益11億600万円(22.9%減)、経常利益11億4700万円(20.7%減)、当期利益6億100万円(6.5%減)となった。

第2四半期の営業政策面では、「百均市」、「今が旬・祭」など恒例セールを継続的に実施し、「ステーキ祭」、「元気鍋」などのメニュー提案、「5時のたて市」、「節約宣言ジャンボまつり」も積極的に実施。

また、食品添加物を使用しない加工食品「美味安心」のアイテム拡大や、鹿児島無農薬野菜の会の生産者と鹿児島の伝統野菜の生産・販売に取組み、地産地商地消を推進するなど、安全・安心・健康をテーマとした商品開発と商品提案を実施した。さらに、販売担当者の思いやセールスポイントを顧客に伝える手書きPOPの取組も強化。旬の食材の料理方法の提案など役立つ情報を提供した。

食品製造面では、精肉のアウトパック事業を拡大するなど事業領域を広げ、電力監視システムや混焼ボイラーの導入などエネルギーコストの削減に取組み、生産効率の向上に努めた。その他の子会社では、農業生産法人アグリ太陽の農地で健康・環境を考えたハウス養液栽培システムにより、パプリカ、トマト、ナスを栽培。顧客に提供する予定としている。

管理政策面では酒類食品部を新設。店舗開発部と店舗建設部を統合し店舗開発部に名称変更し、新組織体制を構築した。また、鹿児島県内の幼稚園と、店舗・本部で、鹿児島の伝統野菜のつる性植物を育ててもらう「みどりのカーテンづくり」事業に取組み、地球温暖化防止活動も推進。さらに、マイバッグ持参運動やリサイクル活動、夏期のクールビズ、プルタブ回収運動など、環境保全活動や社会貢献活動を繰り広げた。

店舗面では、佐土原店、岩川店を新設し、伊敷団地店を建替えたほか、出水店、慈眼寺店、鴨池店を改修。これらの設備投資資金は自己資金で賄った。しかし、最大の商戦時の7-8月の中元期には、夏物衣料を中心に衣料全般が生活防衛意識の高まりによる買い控えが顕著になり、また、気温が低めに推移したことで、エアコンなどや飲料・アイスクリームなどが伸び悩みんだ。住居関連商品は、効率化のために売り場を縮小したが、売上高・荒利高が大きく減少。全社の業績は売上高は横ばいだが減益となった。

通期は売上高1286億円(1.1%増)、営業利益25億円(25.9%減)、経常利益25億円(26.8%減)、当期利益11億円(62.5%増)を見込んでいる。

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