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チムニー/出店攻勢で売上高12%増、経常利益12.9%増

2009年02月05日 / 決算

チムニーが2月5日に発表した2008年12月期決算によると、売上高は386億9800万円(前年同期比12.4%増)、営業利益33億6500万円(13.7%増)、経常利益34億200万円(12.9%増)、当期利益18億900万円(16.3%増)の増収増益となった。

部門別の概況は、直営店部門は、55店舗の新規出店、53店舗の改装・業態転換を実施し、地域ごとに母店を設定。母店で現場教育を行う制度を導入し従業員レベルの向上を図った。また、さかなや道場を増加させて他の競合店舗との差別化を図り、直営店部門の売上高は315億7100万円(12.2%増)となった。

出退店状況ではフランチャイズへの建売が40店舗(フランチャイズ店から直営店への切り替え7店舗を含む)で、期末直営店店舗数は226店舗(15店舗の純増)。エリア的には愛媛県、岡山県、大分県に新規出店し、36都道府県に進出している。期末のさかなや道場店舗数は76店舗(うち直営店68店舗)となり、「はなの舞」に次ぐ主力業態に成長した。さらに既存店の改装にも注力し、改装を24店舗、業態転換を29店舗で実施した。

食材供給部門は、業態別のグランドメニュー変更、季節ごとの旬メニューの採用を中心に、メニュー政策に重点的に取り組んだ。1月には水産物の物流の集中化と鮮魚の一時加工の作業の効率化を目的に、さかなセンターの運用を開始。3月に鮮度の良い鶏肉を店舗までチルド状態で配送するための、やきとりセンターの運用も開始した。

原材料価格高騰や原油高による物流コスト増加もあったが、各取引先との連携強化と集中化でコストアップを抑制し、物流網を一定期間ごとに見直しながら整備。欠品防止や運送効率向上を図った。フランチャイズ店舗が31店舗増加したこともあり、食材供給部門の売上高は46億9000万円(11.0%増)と増加した。

フランチャイズ部門では、8店舗の新規出店と直営店から建売システムによる転換で40店舗の増加。期末店舗数は233店舗(31店舗の純増)となった。営業面では、直営店同様の地域別メニュー政策や、ホームタウン制度による商品力強化を推進。各店舗での営業成功事例紹介や、情報交換のセミナーも定期的に開催した。スーパーバイザーによる店舗指導を継続し、営業力の強化も図った。フランチャイズ部門の売上高は24億3600万円(18.3%増)となった。

次期は継続的な出店と店舗改装、アルコールの提供率が低い業態展開などを進め、売上高405億円(4.7%増)、営業利益35億5000万円(5.5%増)、経常利益35億5000万円(4.3%増)、当期利益18億7000万円(3.3%増)と引き続き増収増益を見込んでいる。

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