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ドウシシャ/営業利益27.8%増

2009年07月31日 / 決算

ドウシシャが7月31日発表した2010年3月期第1四半期業績によると、売上高188億1500万円(前年同期比0.6%減)、営業利益11億9700万円(27.8%増)、経常利益12億100万円(19.5%増)、当期利益7億1900万円(32.3%増)となった。

「有名ブランド(FB)ビジネスモデル」では、買い控えによる店頭販売低迷が続くなか、低価格帯のカジュアルブランド商品や自社オリジナル商品の開発、カジュアルインポート売場づくりに取り組んだ。時計やアクセサリーは販売回復の進捗が鈍いものの、鞄については売場の活性化策が浸透し、販売額は前年同期を上回るまで回復。

「プライベートブランド(PB)ビジネスモデル」では、節約志向に伴う内食の高まりや調理玩具の人気などの影響で、圧力鍋や氷かき器、マグボトルなどの販売が伸長。マリン商品を中心としたホビー関連、カジュアルスポーツウェアやケイパブランドのシューズを中心としたアパレル関連、収納家具関連などの販売が伸長した。

「ギフト(NB加工)ビジネスモデル」のギフト関連では、中元需要期に向け、得意とする低価格帯商品や半額ギフトの提案を強化し、前年同期比ふたケタの伸びとなった。食品・酒関連では、主力の輸入ワインやローアルコールビールがともに前年同期比ふたケタの伸びとなり、昨年秋に発売した第3のビールも販売が大幅に拡大した。

消費者の買い控え傾向の影響により有名ブランド(FB)ビジネスモデルの売上高が46億1100万円(19.4%減)。プライベートブランド(PB)ビジネスモデル84億8200万円(3.8%増)、ギフト(NB加工)ビジネスモデル45億6800万円(18.5%増)。利益面では、利益率の高いプライベートブランド(PB)ビジネスモデルとギフト(NB加工)ビジネスモデルの売上伸長により利益額が増加したことに加え、有名ブランド(FB)ビジネスモデルでもMD戦略を低価格帯のカジュアルラインにシフトしたことで、利益率の向上につながった。

ビジネスモデル群別販売戦略については、「有名ブランド(FB)ビジネスモデル」では、引き続き低価格帯のカジュアルブランド商品と自社オリジナル商品の開発を強化し、カジュアルインポート売場企画の展開を進める。「プライベートブランド(PB)ビジネスモデル」では、「安心・安全品質」体制の強化、海外の生産機能の強化、原価低減を進めるとともに、ニッチ市場をターゲットとしたトップシェア商品の開発に取り組む。

「ギフト(NB加工)ビジネスモデル」では、販売先が拡大した中元の本格導入を進めるほか、低価格オリジナルギフトや半額ギフト企画などによる得意先の拡大を図っていく。食品・酒事業では、盛夏に向けて販売拡大を見込む、収益の核のローアルコールビールや第3のビール、輸入ワインの拡販を行う方針だ。

通期の営業予想は、売上高812億円、営業利益52億円、経常利益52億円、当期利益30億5000万円を見込んでいる。

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