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ニチレイ/加工食品事業、畜産事業の不振で営業利益17%減

2009年10月27日 / 決算

ニチレイが10月27日に発表した2010年3月期第2四半期決算によると、売上高は2223億200万円(前年同期比8.4%減)、営業利益75億1200万円(17.2%減)、経常利益68億3600万円(21.2%減)、当期利益46億8400万円(18.0%増)となった。

事業別の概況は、加工食品事業でえびピラフなど家庭用調理冷凍食品が比較的順調だったものの、低価格志向への対応が遅れ、コロッケなど業務用調理冷凍食品が振るわず減収となった。売上高は853億2000万円(5.3%減)。営業利益は業務用調理冷凍食品の落ち込みと、退職給付費用の増加などで5億2100万円(48.3%減)と大幅減益となった。農産加工品は家庭用の枝豆、野菜類は伸長したが、業務用プライベートブランドの商品が不振だった。

水産事業は、エビやタコなどが好調に推移したが、サケ・マスなどの絞り込みや前期に比べ販売単価が下落したことなどから減収減益となった。売上高は337億2300万円(14.6%減)、営業利益は3億5000万円(54.7%減)だった。

畜産事業は鶏肉、豚肉、牛肉の全商品で減収となった。国産品の取扱いは比較的順調に推移するものの、消費低迷の影響を受けて加工業者向けの原料需要が減少、さらに新型インフルエンザの影響も加わり輸入品の販売が落ち込んだ。売上高は383億6600万円(18.4%減)、営業利益は2億8700万円(57.0%減)だった。

低音物流事業は、国内向けは物流ネットワーク事業の新設物流センターの増収効果や地域保管事業のローコスト運営による増益効果があるものの、欧州地域のユーロ安の影響などで海外事業が大幅に落ち込んだ。物流ネットワーク事業、エンジニアリング事業は増収となったが、地域保管事業と海外事業は減収となり、売上高は694億5400万円(3.9%減)、営業利益は40億7900万円(6.9%減)となった。

通期は売上高4485億円(5.5%減)、営業利益151億円(0.3%減)、経常利益136億円(4.0%減)、当期利益78億円(29.6%増)を見込んでいる。

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