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ブルーグラス/営業総利益率低下などで営業損失5億8400万円

2009年07月04日 / 決算

ブルーグラスが7月3日に発表した2010年2月期第1四半期決算によると、売上高は58億2300万円、営業損失5億8400万円、経常損失5億4800万円、当期損失3億7100万円だった。

売上面では市場の低価格志向に対応し、価格戦略商品を展開したことなどで回復基調にあり、ほぼ予定通りに推移したという。

店舗面では、同期の成長事業とするため最優先で出店に取組む「V-エクスチェンジ」5店舗を含む6店舗を出店し、ほぼ順調な滑り出しとなった。収益構造改善のために取組んでいる不採算店舗の退店では、33店舗で行った退店セールも売上高確保に貢献した。

営業総利益率は、棚卸資産の評価方法を売価還元平均原価法から移動平均原価法に変更したため、当初見込みより約5000万円増加した2億4900万円の在庫評価差額損を計上。春物商品の早期処分を進めたため3月度の営業総利益率は大幅に悪化したが、月度を重ねるごとに回復し、同期末では前年同期の水準に近づきつつあるが、同期は大幅な減少となった。

前期から取組んでいる経費削減で、販管費を15.6%減に低下させたが、同期は営業総利益率の低下のため営業損失となった。

今後は2009年の取組課題である成長事業の新規出店の継続、不採算店舗約60店舗の退店を実施。これらによる事業構造の改革、個別商品毎の販売動向が直接利益に反映する新原価法(移動平均原価法)の特徴を売上高と荒利高の増加に活かすマーチャンダイジング活動の強化、海外ダイレクト仕入取扱高の増加による荒利益向上などで当初の目標達成を図る。

中国事業では、中国本土の芙嘉(上海)商貿有限公司は同期より3店舗が委託営業から直接営業として本格稼動し、4店舗目の成都店を4月23日成都伊勢丹内にオープンした。

この結果、香港の1店舗を含め、中国事業の現営業店舗は5店舗となった。今後は中国市場に合わせたマーチャンダイジング展開と物流でのノウハウを獲得し、店舗月次段階での黒字化を目指す。

通期は売上高218億円、営業利益2億5000万円、経常利益3億4000万円、当期損失5000万円を見込んでいる。

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