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マツモトキヨシHD/通期は増収増益、不採算店70店舗閉鎖

2009年05月14日 / 決算

マツモトキヨシホールディングスが5月14日発表した2009年3月期連結業績によると、売上高3922億6800万円(前年同期比0.3%増)、営業利益163億2400万円(3.5%増)、経常利益179億8900万円(5.9%増)、当期利益77億2800万円(13.6%増)となった。

不採算店舗の閉鎖(スクラップ&ビルドを含む)を実行するとともに、既存店の活性化に向けた改装や地域環境に合致した商品カテゴリーの拡充などにも積極的に取り組んだ。一方、小商圏化した市場シェアを確実に確保するため、ロイヤルカスタマーの醸成に向けた販促施策、MKカスタマー商品(プライベートブランド商品)の拡充、ニーズを反映した専門性の高い人材によるカウンセリングを強化するなど、地域に密着した展開に努めた。

事業別にみると、小売事業については、第2四半期中盤(8月中旬)以降、特に第4四半期では、気象条件や温度要件によりシーズン商品は低迷。厳しい環境のなか、特定検診制度の導入を契機とした生活習慣病関連の漢方薬やバランス栄養食の継続的な拡販、生活改善薬や発毛・養毛剤などの新規商品の展開強化、ウイルス対策を捉えた予防意識の高まりによる関連商品の需要拡大、花粉症関連商品の早期展開、消費者の価格意識に即応した日用品・雑貨関連商品への対応強化、MKカスタマー商品の拡充やカウンセリング型化粧品の構成比拡大を実施。

だが、節約志向と価格意識の高まりに加え、暖冬影響による季節商品の伸び悩みなどから売上は低調に推移、店舗毎のきめ細かな価格対応や仕入条件の改善などにより、利益は確保した。重点施策である既存店の改装を76店舗で実行し、不採算店舗を70店舗閉鎖。年度末のグループ店舗数は、968店舗となった。

次期業績予想は、売上高は4000億円、営業利益164億円、経常利益180億円、当期利益86億円を見込んでいる。

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