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マツヤ/新店開設効果などで売上高8.7%増、経常利益22.3%減

2009年04月15日 / 決算

長野市内などでスーパーを展開するマツヤが4月15日に発表した2009年2月期決算によると、売上高は357億2800万円(前年同期比8.7%増)、営業利益4億5700万円(20.9%減)、経常利益3億4200万円(22.3%減)、当期利益800万円(97.6%減)の増収減益となった。

同期は52週のマーチャンダイジングカレンダーによる旬の商品の提案と開店時・ピーク時の品揃えを充実、営業力の強化を図った。また、長野県中信地区に「生鮮&業務スーパーユー・パレット穂高店」(昨年3月開店)、「生鮮&業務スーパーユー・パレット南松本店」(9月開店)の2店舗を出店した。

売上高は、穂高店と南松本店の新店2店舗が順調に推移し、既存店も前年を上回って推移し増収を確保。利益面では仕入コストの増加を価格転嫁することは極力回避し、包装消耗品など経費の削減に努めたが、新規出店のコスト負担や電気料・ガス燃料費の増加等と、投資有価証券評価損等の特別損失の計上により減益となった。

部門別の概況では、一般食品部門でビジュアル・マーチャンダイジング導入により、買いやすい売場作りを進めた。加工食品部門では、調味料など頻度の高い商品の展開強化に取組み、デイリー食品部門では少量パックの品揃え、カテゴリー毎の括りの明確化などで買上点数の増加に繋げた。売上高は178億6800万円(8.3%増)となった。

生鮮食品部門は、食の安全をテーマに生鮮食品の安全性への対応を強化するため、引き続き産地・生産者・市場と連携し残留農薬・生産履歴などの安全管理の充実に取組んだ。52週のマーチャンダイジングカレンダーに基づき、青果部門と鮮魚部門を中心に各店舗でて他部門と連携しメニュー提案を行うなどの展開を行った。

青果部門では東京市場の仕入を増やし、冷蔵車による店舗配送へ切り換えを進めた。精肉部門では、契約仕入による安定供給と業務惣菜・寿司部門では、自社が運営する食品センターから供給される商品を効果的に使い、店舗での生産性の向上とインストア商品の完成度を高めることに取組んだ。売上高は166億6400万円(9.9%増)。

日用品雑貨部門は、日用消耗品を中心に高頻度品の展開強化と価格訴求を追求することで、買上点数アップに努めたが、ドラッグストアなどとの競合も激化し洗剤などの主力品の売上に影響した。

次期は旬の商品の提案、既存店の改装の推進などで売上高380億円(6.4%増)、営業利益5億円(9.3%増)、経常利益3億5000万円(2.3%増)、当期利益9000万円(980.6%増)の見通し。

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