モスフードサービス 決算/3月期増収増益、消費の二極化に対応
2025年05月15日 16:35 / 決算
モスフードサービスが5月15日に発表した2025年3月期決算によると、売上高961億8500万円(前期比3.4%増)、営業利益52億2300万円(24.8%増)、経常利益55億6900万円(26.8%増)、親会社に帰属する当期利益31億5000万円(22.4%増)となった。
全社的に費用対効果を意識することで販管費の抑制を徹底。在庫回転率向上による保管費の減少、移送の効率化などコストの抑制に取り組み、増収増益を確保した。
また、収益性の低下が見られた店舗による減損損失6億5800万円を含め、10億4500万円の減損損失を計上している。
基幹事業である国内モスバーガー事業の売上高は766億2600万円(前年度比4.4%増)、セグメント利益は63億8900万円(同9.0%増)。
消費の二極化に対応した商品として、プレミアム価格帯の新たな定番商品や期間限定商品を発売した。レギュラー価格帯を含めた価格のグラデーション化により顧客の選択肢を増やし、幅広い客層の獲得につながったという。
既存店売上高は4.3%増、客数2.5%増、客単価1.8%増。全店売上高5.4%増。
出店26店舗、閉店18店舗、2025年3月末で1321店舗。
海外事業の売上高は166億800万円(1.2%減)、セグメント利益は4億8600万円(4億6200万円の利益増)。
既存店の強化に努めるとともに、不採算店舗の閉店や価格改定、本社経費の抑制など収益性の改善を図った。
海外店舗数は、2024年12月末で422店舗となっている。
その他飲食事業の売上高は18億500万円(1.8%減)、セグメント損失1億900万円(1700万円の損失増)。
2024年9月に関東初出店となる「カフェ 山と海と太陽 アトレ亀戸店」、10月モスバーガーとミスタードーナツのコラボレーション店舗「MOSDO(モスド)ららぽーと新三郷店」をオープンした。
2025年3月には、こだわりの玄米定食が気軽に楽しめる「玄米食堂あえん 川口駅前店」を出店した。
次期は、売上高970億円(0.8%増)、営業利益52億5000万円(0.5%増)、経常利益54億5000万円(2.1%減)、親会社に帰属する当期利益29億円(7.9%減)を見込んでいる。
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