トリドールHD 決算/3月期営業利益23.8%減、海外の不採算店舗の減損響く

2025年05月15日 15:18 / 決算

トリドールホールディングスが5月15日に発表した2025年3月期決算によると、売上収益2682億2800万円(前年同期比15.6%増)、営業利益86億7400万円(23.8%減)、税引前利益53億3200万円(49.5%減)、親会社に帰属する当期利益18億7400万円(65.7%減)となった。

トリドールホールディングス

売り上げ面は、丸亀製麺、国内その他、海外事業の全セグメントで過去最高を更新した。

利益面では、市況悪化に起因する海外事業セグメントにおける不採算店舗やのれんの減損により、減損損失80億6600万円を計上。各利益段階で減益となった。

丸亀製麺の売上収益は1281億4200万円(11.6%増)と過去最高となった。事業利益も過去最高の208億9600万円(前期比13.9%増)と大幅な増益となっている。原材料費、人件費および水道光熱費の増加を増収で吸収した。

3月4日からは、丸亀製麺の春の定番であり、今年で10年目の登場となる旨みあふれる「山盛りあさりうどん」、完全新作となる丼からはみ出るほどの大きな豚天3枚をあわせた「甘辛しょうがダレのはみ出る豚天ぶっかけうどん」を発売。3月31日までにそれぞれ累計販売数が約65万食と約74万食となる大ヒットとなっている。

新カテゴリーとなる商品として、うどん生まれの「丸亀うどーなつ」を2024年6月25日から全国の丸亀製麺にて販売開始した。2025年3月31日までの累計販売数が1370万食を突破している。

コナズ珈琲などの売上収益は354億1200万円(4.4%増)と過去最高だった。出店に伴う費用の増加などにより事業利益は、44億4700万円(0.1%減)とほぼ横ばいとなった。

コナズ珈琲は、季節限定フェア商品や店舗内外でのイベントによる集客に加えて、オンライン・オフラインでの情報発信やSNS活用などの強化が奏功し、客数が大幅に増加している。既存店の客数・客単価がともに上昇し、増収増益だった。

2025年3月20日に福岡市内への初出店となる香椎浜店(福岡)は、国内トップクラスの売り上げとなる勢いだという。

海外事業の売上収益は、前第2四半期から連結したFulham Shore社の通期寄与もあり、過去最高の1046億7400万円(18.1%増)となった。一方、事業利益は、中間期までの遅れを取り戻すまでには至らず、25億2400万円(7.3%減)と減益を計上している。

海外事業セグメント内の事業ポートフォリオの見直しも実施しており、2025年3月31日に業績不振が続く丸亀英国事業をローカル外食企業に売却し、フランチャイズ化した。

次期は、売上収益2820億円(5.1%増)、営業利益146億円(68.3%増)、税引前利益121億円(126.9%増)、親会社に帰属する当期利益55億円(193.5%増)を見込んでいる。

トリドールHD/「MARUGAME UDON」海外300店舗を突破

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