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メディセオ・パルタックHD/化粧品・日用品などが健闘し売上高9%増

2009年02月01日 / 決算

メディセオ・パルタックホールディングスが1月30日に発表した2009年3月期第3四半期決算によると、売上高は1兆8854億900万円(前年同期比9.2%増)、営業利益140億3100万円(35.3%減)、経常利益258億4200万円(21.4%減)、当期利益138億6500万円(31.4%減)の増収減益となった。

事業別の概況では、医療用医薬品等卸売事業で薬価基準引き下げを受け、新製品や生活習慣病薬を中心に販売を強化。提案型営業活動を展開したが、医療機関や調剤薬局などとの販売価格交渉が不調で価格は想定以上に低下した。売上高は1兆3311億2700万円(1.7%増)と増加したが、営業利益は74億1600万円(53.4%減)と大幅減となった。

化粧品・日用品、一般用医薬品の卸売事業は、パルタックKSが4月1日付で完全子会社のコバショウと合併。物流・システムの統合を進め、近畿地区、東海地区、四国地区では統合を完了した。パルタックKSは、流通全体の効率化・最適化のため、10月1日付で完全子会社のエイコーを合併した。並行して、化粧品・日用品卸売事業と一般用医薬品卸売事業との融合を進め、サプライチェーン全体の効率化と生産性向上に貢献する企業体質の強化に注力。これが奏功し、売上高は5512億4200万円(33.0%増)、営業利益65億3700万円(15.7%増)の大幅増となった。

関連事業では、猛暑で飲料関係市場向けの食品添加物販売が好調に推移し、国内商品に安定した需要が見られた。化学工業薬品販売は、半導体関連業界の在庫調整と設備投資抑制などが影響し、低調に推移。関連事業売上高は42億円(12.3%減)、営業利益3900万円(39.1%減)と不振だった。

通期の業績予測は薬価水準の下落で、業績予測を修正した。修正後の売上高は2兆4720億円(0.7%減)、営業利益142億円(39.3%減)、経常利益295億円(22.6%減)、当期利益148億円(33.3%減)と下方修正となった。

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