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丸和/子会社支援などで赤字計上

2008年09月25日 / 決算

丸和が9月24日に発表した2009年1月期中間決算によると、同期の売上高は197億1200万円(前期比2.5%増)と伸長したものの利益面が振るわず、営業損失は1億3300万円、経常損失は3億100万円、当期損失は1億4700万円と利益面ではいずれも赤字を計上した。

減益の理由は、燃料費価格高騰の影響下での仕入原価の値上げや販売経費の増加など。また消費動向に影響を受けやすい外食事業を展開する子会社の業績不振、石原商事の子会社化に伴う諸経費の増加も影響した。さらに食の安全確保に向けた衛生管理体制の強化による経費増も負担となった。当期利益は、石原商事の更生計画に伴う債務免除益6億8700万円、減損損失4億3300万円の計上で1億4700万円の赤字を計上。決算の打撃となった

事業別の概況では、59店舗を展開するスーパーマーケット事業はユアーズとの共同仕入れや販売備品等の共同購買の効果などで、売上高は185億7100万円(3.3%増)を記録。持ち帰り寿司店ゆ飲食店などの外食事業では、販売メニューの見直しと、店舗における製造工程マニュアルの見直しの効果がまだ現れず、売上高は7億8500万円(26.6%減)と大きく減少した。

通期の見通しでは、今後も厳しい事業環境が続くと見るが、石原商事から承継した13店舗の運営強化で北九州地区のシェア向上による販売促進コスト、物流配送コスト等の運営効率の改善を目指す。また、関連会社との共同仕入・共同購買は継続して推進。これらを勘案し、通期業績は売上高405億円(2.0%増)、営業利益1億5000万円(77.5%減)、経常赤字1億円、当期利益5億円(257.1%増)を見込む。

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