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丸和/販売経費増加で、営業損失8400万円

2008年12月23日 / 決算

丸和(福岡県北九州市)が12月22日に発表した2009年1月期第3四半期決算によると、売上高は299億8400万円(前年同期比1.6%増)、営業損失8400万円(前期は3億9900万円の営業利益)、経常損失2億9300万円(2億2700万円の経常利益)、当期利益2億600万円(115.9%増)と、利益面で大きく前期実績を割り込んだ。

営業損失は、原油高騰などの影響で仕入原価や販売備品などが値上がりし、販売経費が増加したため。また、持ち帰り寿司事業の連結子会社のリテイル・アドバンテージの業績回復の遅れ、食の安全性確保に向けた衛生管理体制の強化なども影響した。

なお、当期利益は、子会社化した石原商事の更生計画に伴う債務免除益9億2200万円、減損損失4億3500万円により2億600万円(前年同期比115.9%増)の大幅増益となった。

部門別では、スーパーマーケット事業で衛生管理基準の厳格化をはじめとした「安全」「安心」「美味しさ」の基準の再構築に取り組んだ。また、原材料高騰による仕入価格や販売管理コストの高騰に対応し、関連会社との共同仕入れや販売備品などの共同購買を推進。これらの取り組みの結果、スーパーマーケット事業の売上高は280億3800万円(1.6%増)と増加した。

持ち帰り寿司店舗の展開や、惣菜・弁当の加工製造などの外食事業は、販売メニューと店舗での製造工程マニュアルを見直し、来店客からの支持が回復しつつあるものの、同期の売上高は13億9800万円(12.8%減)と大きく減少した。

通期は売上高405億円(2.0%増)、営業利益1億5000万円(77.5%減)、経常損失1億円、当期利益5億円(257.1%増)と、大幅な当期利益の増益が見込まれている。

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