流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





井筒屋/通期売上8.9%増、当期損失48億円

2009年04月20日 / 決算

井筒屋が4月20日発表した2009年2月期の連結業績によると、売上高1090億600万円(前年同期比8.9%増)、営業損失1億8400万円(前期は14億1200万円の営業利益)、経常損失1億5600万円(6億9500万円の経常利益)、当期損失48億8800万円(27億7200万円の当期利益)となった。

グループとしては、2008年度から「地域に根ざす地方百貨店のあるべき姿の追求」をビジョンに掲げ、小倉伊勢丹完全子会社化や山口への出店など、持続的成長基盤の整備・運用を目標とする中期経営計画「井筒屋グループ新生4か年計画」を推進した。

新たに出店したコレット井筒屋と山口井筒屋の出店効果もあり、売上高は前期比8.9%増となったが、開業に伴う一時的な経費が発生したことなどで、営業損失と経常損失を計上した。固定資産の減損損失37億9428万円と店舗撤退に伴う損失引当金8億3000万円などを特別損失に計上した。

主要な事業の百貨店業では、本店で2008年6月にエスカレーターの改装工事と耐震強化工事を完了させ、回遊性向上と安全性向上を図った。コレット井筒屋は、2008年4月にオープンした「コレット井筒屋」で、今春にはロフトや無印良品など生活雑貨の強化をおこなうなど、営業基盤の確立に取り組んだ。山口井筒屋は、2008年8月に営業を終了した「ちまきや」店舗跡で同年10月3日、「山口井筒屋」として営業を開始した久留米井筒屋は、2009年2月末で久留米店を閉店した。

ラグジュアリーブランドをはじめとする高単価商品の売上が低迷し、客単価が下落するなか、新規出店の効果や、食料品が好調に推移したことにより、売上高は1087億3121万(8.9%増)。営業利益は新規出店による一時的な開業資金の発生により1億2829万円(92.5%減)となった。

次期の通期業績は、売上高1000億円、営業利益12億円、経常利益5億円、当期利益1億円を見込んでいる。  

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧