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井筒屋/高額商品不振で売上高6.1%減、当期損失5億6300万円

2009年10月02日 / 決算

井筒屋が10月2日に発表した2010年2月期第2四半期決算によると、売上高は484億2900万円(前年同期比6.1%減)、営業損失4000万円(前期は2億2000万円の営業損失)、経常損失1億6900万円(1億9700万円の経常損失)、当期損失5億6300万円(10億5000万円の当期損失)となった。

第2四半期は、昨年4月に開業したコレットが3月にロフト、無印良品などをオープンし、生活雑貨関連商品を強化し集客力を高めた。5月にはインターナショナルカジュアルショップのZARAを導入するなど、新たな顧客層の獲得に努めた。

本店では、既存顧客の満足のため、コレットとのブランド再編集を実施。本店とコレットの棲み分けを明確化し、両店の相乗効果を最大限に引き出すべく順次改装を実施中。商品政策面では、顧客の低価格志向に対応するため、「グッドプライス」商品の充実に努めた。

さらに、既存顧客稼動率向上を目的に女性スタッフで構成した井筒屋レディ営業部を発足させ戸別訪門による来店促進活動を推進。グループで顧客の固定化のため、コレット、山口店、宇部店で現金ポイントカードを発行し会員獲得を推進。

顧客基盤の強化のため、ハウスカードのウィズカード会員獲得も推進した。一方、景気減退にも耐えうる経営体質の強化のため、3月に機構改革を行い、売場マネジメント体制の見直しや事務後方部門の統廃合を行い、営業効率向上のため本店と黒崎店の店休日の設定、営業時間の短縮などを実施した。

店舗面では、不採算店舗のサロン・ド・井筒屋Uを6月末に、飯塚井筒屋を8月末にそれぞれ閉店し、経営効率の向上を狙った。飯塚井筒屋は9月、本社店外事業室運営の「飯塚・井筒屋サロン」として開店した。

しかし、生活防衛・節約志向の高まりや北部九州、山口地方を襲った集中豪雨などの天候不順が大きく影響し、食品や一部の低価格商品などが好調に推移したものの、高額品や衣料品を中心に売上不振が続き、売上高は減少。販売費・一般管理費削減に努めたものの、利益面で損失を計上した。

通期は売上高1000億円(8.3%減)、営業利益12億円、経常利益5億円、当期利益1億円を見込んでいる。

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