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井筒屋/衣料品・高額品不振で売上高4.8%減、営業損失1億4000万円

2009年07月06日 / 決算

井筒屋が7月6日に発表した2010年2月期第1四半期の業績は、売上高236億9700万円(前年同期比4.8%減)、営業損失1億4000万円(前期は1億200万円の営業損失)、経常損失6500万円(1億3400万円の経常利益)、当期損失4億3400万円(1億1900万円の当期利益)だった。

昨年4月に開業したコレットが今年、ことし3月にロフト、無印良品などをオープンし、生活雑貨関連を強化したほか、5月にはインターナショナルカジュアルショップZARAを導入するなど、新たな顧客層の獲得を推進した。

自社でもブランドを集約し、至近に立地するコレットとの店舗の位置づけの明確化のため順次改装を実施。また、顧客基盤の強化のため、自社のハウスカードであるウィズカードの会員獲得を推進した。

一方、景気減退にも耐えうる経営体質の確立を目指し、3月に組織改正を実施。売場マネジメント体制の見直しや事務後方部門の統廃合を行うとともに、営業効率向上のため、本店と黒崎店で店休日の設定、営業時間の短縮などを実施した。

さらに、全部門で経費構造の見直しを行い、ローコスト経営の推進に努めた。しかし、消費者の生活防衛・節約志向が強まり、食料品や一部の低価格商品など好調に推移した商品群はあったものの、高額品や衣料品を中心に売上が不振となり、厳しい商況に終始した。

通期は売上高1000億円(8.3%減)、営業利益12億円、経常利益5億円、当期利益1億円を見込んでいる。

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