流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





千趣会/在庫増加と売上総利益減少で営業損失24億円

2010年01月28日 / 決算

千趣会が1月28日に発表した2009年12月期決算によると、売上高は1472億9200万円(前年同期比6.9%減)、営業損失24億500万円(前期は24億1300万円の営業利益)、経常損失14億1000万円(45億5300万円の経常損失)、当期損失38億1100万円(62億7100万円の当期損失)となった。

2009年12月期は、売上減少での在庫増加によりセールを弾力的に実施するなど、需要の喚起を狙ったが、原価率が上昇し評価損額が増加。売上総利益が減少し、このためカタログ費用など販売費・一般管理費の削減に努めたが、経常利益、当期利益は前期に続き損失を計上した。

カタログ事業と頒布会事業を合わせた通信販売事業の売上高は1309億6700万円(9.4%減)で、売上高の減少と棚卸資産の評価方法変更などでの評価損の増加により売上原価率が上昇。営業損失は22億8500万円(前期は28億6600万円の営業利益)となった。

このうちカタログ事業では、現在18種類のカタログを発行し売上高の50%以上がインターネットでの受注となっているため、カタログからインターネットへの移行を進めている。

カタログ売上高は1196億1000万円(9.3%減)で、一方の頒布会事業も新商品の売上が低迷し、継続率も目標未達のため、売上高・会員数とも減少。売上高は113億5700万円(10.6%減)となった。

旅行・クレジットなどのサービス事業などその他の事業の売上高は163億2500万円(19.2%増)となり、営業損失も1億9000万円(前期は4億3900万円の営業損失)と改善した。

来期はカタログ事業からネット事業への移行へと事業構造改革に注力し、売上高1423億円(3.4%減)、営業利益21億円、経常利益20億5000万円、当期利益16億5000万円を見込んでいる。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧