流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





吉野家HD/売上高7.8%増、当期損失23億円

2010年01月08日 / 決算

吉野家ホールディングスが1月8日に発表した2010年2月期第3四半期決算によると、売上高は1366億1700万円(前年同期比7.8%増)、営業損失4億7400万円(前期は22億300万円の営業利益)、経常損失1億8500万円(27億7200万円の経常利益)、当期損失23億4300万円(8億3900万円の当期損失)となった。

国内の牛丼関連事業は、郊外店舗を中心にテーブルサービス店舗の導入を行い、第3四半期期末までで出店・改装店舗をあわせて442店舗に拡大した。また、そば処吉野家をショッピングセンターのフードコートを中心に出店。

しかし消費者の外食を控える傾向が強く来客数が減少し、既存店売上高は5.3%減となった。店舗展開は75店舗を出店し、不振店等18店舗を閉鎖し、総店舗数は1159店舗となった。海外では、中国の基盤強化を図りつつ、一方でインドネシアにおける現地企業とフランチャイズ契約昨年を9月9日に締結した。2010年2月に首都であるジャカルタでの1号店を皮切りに5年以内に10店を出店する。店舗展開では53店舗を出店し、不振店など12店舗を閉鎖した。吉野家の海外総店舗数は391店舗となり、国内外の期末総店舗数は1550店舗、牛丼関連事業連結売上高は778億9300万円、連結営業利益は17億800万円となった。

寿司関連事業のテイクアウト事業では、夕方以降の江戸前鮨の販売強化と、上方鮨のブラッシュアップに取組んだ。イートイン事業では、全皿105円均一回転鮨「うおえもん」の業態確立に向けて、オペレーションの見直しや商品の入れ替えなどを行ったが、客数が伸び悩み、既存店売上高は9.0%減となった。店舗面では16店舗を出店し、不振店を11店舗閉鎖したため、総店舗数は373店舗。寿司関連事業の連結売上高は197億2200万円、連結営業損失は3億8800万円だった。

ステーキ関連事業では「ステーキのどん」業態でO-157による食中毒事故が発生。売上高・収益はこの影響で大幅に減少した。事故後に工場の原料入荷時検査や、加工時殺菌の万全な衛生管理体制を構築し、12月より中止していたカットステーキの販売を再開しているが、どんの既存店売上高は14.0%減となった。店舗面では、10店舗を開店し、不振店などを4店舗閉鎖し総店舗数は195店舗。ステーキ関連事業の連結売上高は187億4500万円、営業損失は15億4000万円だった。

うどん関連事業では、はなまるで天ぷらなど商品のブラッシュアップを図ったが、競合店の新規参入が相次ぐなど競争激化により、既存店売上高は2.1%減となった。店舗展開では14店舗を出店し、不振店を2店舗閉鎖し、店舗数は265店舗。千吉を加えたうどん関連事業の総店舗数は277店舗となった。うどん関連事業の連結売上高は109億8500万円、営業利益は7億8900万円となった。

通期は売上高1870億円(7.3%増)、営業利益5億円(86.0%減)、経常利益7億円(83.9%減)、当期損失13億円を見込んでいる。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧