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日清食品HD/乾燥麺類が不振、売上高8.1%減

2008年11月14日 / 決算

日清食品ホールディングスが11月13日に発表した2009年3月期第2四半期決算によると、売上高は1744億1200万円(前期比8.1%減)、営業利益115億2600万円(1.8%増)、経常利益137億5400万円(5.1%減)、当期利益57億1600万円(4.4%増)と増収増益となった。

事業別の概況では、チキンラーメンの発売50周年記念としてリニューアルを行ったほか、復刻版5食パックや50周年記念商品など販売活動を強化した。オープンプライスの明星食品「評判屋」も売上に貢献したが、主力ブランド品のチラシ特売などを控えた結果、販売数量は減少。即席袋めん類の売上高は9.3%減の292億4700万円と後退した。

カップめん類は、カップヌードルシリーズのECOカップ化などブランド価値訴求と新価格浸透を図った。コンビニエンスストアでは好調だったが、特売中心の量販店向けではやはり販売量減少が見られた。このほか、小売業との共同開発製品や、昨年から継続して実施したレンジ製品群の拡販を実施した。だが結果的には夏の猛暑の影響で全体販売量は減少した。

これにオープンプライス製品群、小売業との共同開発製品の販売シェア向上による売上単価下落が重なり、カップめん類売上高は11.4%減の1024億5900万円と大きく減少。販促費などの販売経費は改善され増益に寄与した。チルド・冷凍食品部門では、チルド食品の麺製品類が、冷凍食品では、冷凍スパゲッティの新製品が好調に推移。チルド・冷凍食品の売上高は2.7%増の228億2100万円となった。

通期は第2四半期の業績を勘案し、また今秋に報道のあった防虫剤騒動の影響も加味し、予測値を修正した。修正後の予測売上高は3700億円(4.0%減)、営業利益200億円(27.7%減)、経常利益255億円(22.3%減)、当期利益180億円(32.4%増)を見込む。

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