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高島屋/第1四半期、衣料品不振で売上高13.3%減、経常利益70%減

2009年06月30日 / 決算

高島屋が6月26日に発表した2010年2月期第1四半期決算によると、売上高は2082億9700万円(前年同月比13.3%減)、営業利益21億2200万円(72.0%減)、経常利益24億7700万円(70.9%減)、3億1600万円(93.0%減)の大幅減益となった。

事業別の概況は、百貨店業が国内で「ナイスプライス」など価格と品質のバランスが取れた商品に加え、「ボイスファイル」や「バイヤーリコメンズ」など特徴ある商品を充実させ、顧客ニーズに応えた商品展開に努めた。同時に、横浜店では横浜開港150年と横浜店開店50周年に合わせた第1期改装オープンや、記念催事の開催など集客や売上増大に向けた取組を強化した。

また、東神開発が運営する柏高島屋ステーションモールでは、昨年10月開業した新館のラグジュアリーゾーンのオープンのフル開業(3月)を期に、高島屋柏店を含めたステーションモール全体の売上増大を図った。

しかし、衣料品や高額品を中心に消費マインドは回復せず売上が低迷し、国内百貨店は大幅な減収減益となった。海外では、タカシマヤ・シンガポール・リミテッドはシンガポール経済のマイナス成長の中、各種営業施策の実施で小幅の売上減に留めたが、為替の影響が大きく、減収減益となった。売上高は1882億1600万円(13.6%減)、営業利益は3億2600万円(93.4%減)となった。

建装事業は、高島屋スペースクリエイツが受注増とと経費削減に努めたが、売上高は18億7600万円(51.1%減)、営業損失は4億6100万円となった。

不動産事業では、東神開発が昨年10月に開業した柏高島屋ステーションモール新館の好調で増収。反面、開業に伴う一時的なコストの増加に加えシンガポール高島屋ショッピングセンターの支払賃料の増加や為替の影響などで売上高は74億300万円(2.1%増)、営業利益は16億4000万円(14.8%減)となった。

通期は売上高8960億円(8.2%減)、営業利益150億円(39.5%減)、経常利益170億円(39.3%減)、当期利益75億円(36.2%減)を見込んでいる。

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