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高島屋/3-11月は百貨店事業堅調で、当期利益2.6倍

2010年12月25日 / 決算

高島屋が12月24日に発表した2011年2月期第3四半期決算によると、売上高6272億1800万円(前年同期比1.1%減)、営業利益106億6800万円(56.2%増)、経常利益138億4900万円(49.0%増)、当期利益105億8400万円(162.1%増)となった。
百貨店事業は、大阪店が来春のグランドオープンを控え、3月の第1期増床オープンにより新しい顧客層の獲得を図り、9月の第2期改装オープンでは主力の婦人服や婦人雑貨などの売場を充実させた結果、順調に売上を伸ばした。
新宿店では4月に導入した新規テナントとの相乗効果を生かし、来店客数の増加や買い回りの向上につなげた。立川店では取引先と協力した売場運営により、販売力を最大限に高める仕組みを講じた。岡山店では4月の両備ホールディングスとの資本提携を機に、同社とともに構造改革の推進に努めている。 各店舗の状況にあわせた構造改革に加え、地域性にあわせた営業政策を実施することで、地域に密着した営業戦略の実現を目指した。新宿店や大阪店など外国人が多く来店する店舗を中心に、外国語に堪能な担当者を配置するなど、外国人観光客の誘致に積極的に取り組んだ。
米子店など地方店は地域行政とも連携し、地域活性化に向けた営業政策を実施した。 グループのスケールメリットを生かし、独自に原料を調達し製品化した、オリジナルカシミアセーターを各店で展開した。
海外では、タカシマヤ・シンガポールLTDが競合激化の中、新規ブランドの導入や現地に密着した商品展開の充実など積極的な営業施策が奏効し、増収増益となった。
通期は、売上高8610億円(1.9%減)、営業利益150億円(11.7%増)、経常利益180億円(7.4%増)、当期利益110億円(42.7%増)の見通し。 

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