J.フロントリテイリング/3-11月は合併効果で増益
2010年12月29日 / 決算
J.フロントリテイリングが12月28日に発表した2011年2月期第3四半期決算によると、売上高は6877億5000万円(前年同期比3.1%減)、営業利益92億8200万円(3.5%増)、経常利益102億800万円(0.9%増)、当期利益47億4900万円(106.4%増)となった。
主力の百貨店事業は、「新百貨店モデル」確立に向けて、従来の百貨店の枠にとらわれない売場づくりと顧客層の拡大を図った。
大丸心斎橋店「北館」のヤングレディスファッション「うふふガールズ」を大丸京都店、松坂屋銀座店へ拡大展開したほか、松坂屋銀座店へのファストファッションブランド「フォーエバー21」や大型家電ショップ「ラオックス」の導入など、地域毎のマーケットニーズに対応した魅力ある店づくりに各店舗で取り組んだ。
将来の経営基盤強化を図るため、来春オープンに向け最終段階に入っている大丸梅田店増床計画を着実に推進した。一方、JR名古屋駅前の再開発計画に伴い、松坂屋名古屋駅店を8月29日に営業終了した。
百貨店をはじめとするグループの事業構造変革に伴う組織・要員のスリム化、大丸と松坂屋の合併に伴う本社部門の少数精鋭化などを推進し人的生産性の向上を図るとともに、発注・経費管理のグループ一元化をさらに強化するなど、あらゆる経費の効率化と削減に取り組んだ。
通期は、売上高9580億円(2.5%減)、営業利益190億円(2.2%増)、経常利益194億円(2.8%減)、当期利益97億円(18.8%増)の見通し。
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