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J.フロントリテイリング/2月期は組織・要員構造改革で減収増益

2011年04月12日 / 決算

J.フロントリテイリングが4月12日に発表した2011年2月期決算によると、売上高は9501億200万円(前年同期比3.3%減)、営業利益203億2300万円(9.4%増)、経常利益210億9200万円(5.6%増)、当期利益88億6200万円(8.5%増)となった。
百貨店事業の売上高は7393億1100万円(2.8%減)、営業利益148億5300万円(14.3%増)となった。大丸松坂屋百貨店の商品別売上高は、衣料品2587億3700万円(2.7%減)、身回品626億2300万円(4.9%減)、家庭用品330億9600万円(2.0%減)。
食料品は1640億1700万円(3.6%減)、雑貨681億7400万円(2.4%減)、その他516億1100万円(0.2%減)。客単価は3842円(1.6%減)、購買率は57.5%(2.3%減)だった。
大丸心斎橋店で導入以来好評のヤングレディスファッション「うふふガールズ」は、大丸京都店、大丸神戸店、松坂屋銀座店でも展開し、20代・30代女性の来店と買い上げ数が大幅に増加した。
大丸京都店では、婦人特選売場「インターナショナルブティック&サロン・ド・グゥ」、婦人靴売場「シンデレラアベニュー」、食品フロア「大丸ごちぱら館」を構築・強化した。松坂屋銀座店への「フォーエバー21」、「ラオックス」の導入など、従来の百貨店の枠にとらわれない売場づくりと顧客層の拡大に取り組んだ。
生産性の高い店舗運営を目指して、仕入・販売業務を主に取引先が行う「ショップ運営」と百貨店自らが行う「自主運営」の2つの売場運営形態に分類し、それぞれの特性に合わせたオペレーションの確立と要員配置、人材育成に取り組んだ。
しかし、大丸梅田店の増床工事による売場面積の半減や松坂屋岡崎店、松坂屋名古屋駅店の閉鎖などの影響で減収となった。
一方、委託業務のさらなる内製化によるコストの低減や施設の集約化など、経費構造の一層の見直しを図り、経費の効率化を推進した。要員のグループ内最適配置によるスリム化と少数精鋭化を推進するなど、組織・要員構造改革にグループ全体で取り組み増益となった。
来期は、売上高9380億円(1.3%減)、営業利益140億円(31.1%減)、経常利益137億円(35.0%減)、当期利益45億円(49.2%減)の見通し。

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