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パルコ/2月期は新店と改装店好調で増収増益

2011年04月13日 / 決算

パルコが4月13日に発表した2011年2月期決算によると、売上高は2648億4000万円(前年同期比1.4%増)、営業利益は92億1800万円(7.2%増)、経常利益87億5000万円(2.3%増)、当期利益44億円(7.1%増)となった。
ショッピングセンター事業の売上高は2483億700万円(0.9%増)、営業利益は84億3400万円(5.4%増)となった。
パルコでは、2010年3月に新規オープンした福岡パルコの寄与と、前中期経営計画中に新規オープンした静岡パルコ(2007年3月開店)、浦和パルコ(2007年10月開店)、仙台パルコ(2008年8月開店)において、改装や営業企画による顧客の獲得と商圏への定着が進み、売上が前期を上回り好調に推移し、店舗売上高合計は前期を上回った。パルコ単体の既存店レジ客数は0.6%減、客単価は3.0%減だった。
改装は、都心店舗グループでは、情報発信力のあるトレンドファッションの強化に加え、化粧品や雑貨等を導入することで館内の回遊性・滞留性を高め、関東店舗と地方店舗グループでは、足元商圏を意識したファミリーファッションや雑貨の大型店の導入、来店頻度の向上に繋がる食品フロアの刷新等を実施した。
改装規模は全店計で429区画、約4万5000㎡となり、当該区画の売上高前期比は20.4%増、買上レジ客数も21.9%増と大きく伸長した。
専門店事業の売上高は153億9600万円(9.3%減)、営業利益は3億3200万円(9.5%増)となった。ヌーヴ・エイでは、オリジナルブランドが高稼働したTiCTAC(チックタック)事業(腕時計専門店)と、2010年3月にPCのホームページを開設し、モバイルと共に新規会員を獲得したローズマリー事業(化粧品・化粧雑貨専門店)が牽引し、全体で売上高・営業利益共に前期を超えた。
店舗展開では、戦略的なビルド&スクラップを進め、15店の出店と6店の改装と11店の退店を行い、期末店舗数は140店舗となった。うちパルコ以外の店舗は82店となり、売上高シェアは50.9%と初めてパルコ内での売上高を超えた。
TiCTAC事業とコレクターズ事業(メンズ雑貨専門店・レディス雑貨専門店)のEC(イーコマース)は売上高が計画を大きく上回り、順調に推移した。
総合空間事業の売上高は188億3000万円(6.0%増)、営業利益は3億8500万円(84.5%増)となった。
来期の業績予想は、東日本大震災の影響のため、現時点では未定としている。

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