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高島屋/3~8月は売上高1.8%増、営業利益13.1%増

2015年10月09日 / 決算

高島屋が10月9日に発表した2016年2月期第2四半期決算は、売上高4497億8200万円(前年同期比1.8%増)、営業利益138億2000万円(13.1%増)、経常利益162億1300万円(14.2%増)、当期利益110億3800万円(15.2%増)となった。

国内百貨店業では、引き続き好調なインバウンド需要を着実に取り込むことにより、免税販売額は前年の3倍超となり、外商売上も大型店で2ケタ近い伸びとなるなど、堅調に推移した。

商品政策では、クリアランスセール開催時期の変更とあわせた正価品販促策を強化した。6月17日からは「SUMMER WAVE」として夏の売れ筋アイテムを投入したほか、7月29日からは「SUMMER×AUTUMN」としてワンピースを中心に初秋の商品提案を強化したことなどにより、ニーズに合わせた季節商材の拡充が奏功した結果、正価品の売上を大きく伸ばした。

オムニチャネル戦略については店とネットの一体的運用の具現化を進め、タカシマヤオンラインストアにおいて「中元ギフト」や「父の日ギフト」の百貨店オンラインショッピングサイト最大規模の品そろえを実現するなど、自社の強みを発揮した展開により、売上は2ケタ増となった。

海外では、シンガポール高島屋が、国内需要が堅調に推移したことに加え、顧客の固定化に向けたタカシマヤカード会員への特典強化などによりカード顧客の売上が堅調に推移し、加えて円安による為替影響もあり増収増益となった。

上海高島屋においては「ファミリーと生活」をテーマに商品構成の再構築と顧客サービスの強化を図り、婦人雑貨や子供服及び食料品が好調に推移した。

イベントスペースでの催事展開の強化や新たに導入した保税販売による売上増も寄与し増収となった。営業損失は、家賃など販売管理費削減により前年から大幅に縮小した。

通期は、売上高9330億円、営業利益340億円、経常利益380億円、当期利益237億円の見通し。

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