流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





J.フロント リテイリング/関西中心に来客数減少で売上高14%減、営業利益60%減

2009年07月10日 / 決算

J.フロント リテイリングが7月10日に発表した2010年2月期第1四半期決算によると、売上高2347億100万円(前年同期比14.0%減)、営業利益28億5500万円(59.8%減)、経常利益31億5000万円(56.3%減)、当期利益17億4200万円(51.7%減)となった。

従来型の百貨店事業モデルではこの時代を乗り切れないとの認識で、事業全体をマーケット志向に基づき一から見直し、時代に適合する新事業モデルの構築に着手。

百貨店事業の意思決定の迅速化と経営効率の向上を図り、経営構造改革の迅速化とその効果の最大化を図るため、来年3月に大丸、松坂屋の1社化を決めた。このため、1社化体制への移行に向けた取組を開始した。

主力の百貨店事業では、3月に大丸、松坂屋の全25店舗で、総額1億円の買い物券をプレゼントする大抽選会などの「春のサンクスフェスティバル」を開催し、集客と売上の強化を図った。

並行して、衣料品や洋品雑貨を中心に顧客の価格に対する要望に応えた商品を充実させるなどの施策を講じた。しかし、厳しい経営環境と新型インフルエンザ流行の影響などで5月以降は関西地区を中心に入店客数が大きく落ち込み、売上高も前年実績を下回った。

通期予測は業績予測値を修正しており、売上高9990億円(9.7%減)、営業利益120億円(57.3%減)、経常利益125億円(55.8%減)、当期利益56億円(21.9%減)を見込んでいる。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧