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農水省/JAコープ食品が米・野菜類の生産者、産地偽装

2010年05月19日 / 商品

農林水産省は5月19日、JAコープ食品が未検査米を使用した袋詰精米で、産地に「徳島県」と表示していたなどの事実を確認し、JAS法第19条14第1項の規定に基づき指示したと発表した。

中国四国農政局徳島農政事務所は、JAコープ食品が同事務所に4月26日に自主申告した事案で、4月28日から6回にわたりJAコープ食品に調査を行った結果、JAコープ食品は、農産物検査証明を受けていない玄米を原料とする袋詰精米の販売者欄に、本人の了解を得ずに玄米の生産者名を表示し、産地を徳島県と表示して2008年4月~ことし3月に約7803kgを消費者に販売した。

同様の詰め替えと生産者の偽装はもち精米でも行っており、精米日から1か月を超過した袋詰精米を引き上げ、再度別の袋に詰め替え、袋詰精米の精米年月日欄に詰め替えた日を表示し、2009年9月~ことし3月に398kgを再販売した。さらに、返品精米20kgを袋詰精米に混入させ販売していた。

このほか、徳島県石井町の農場が生産したトマト、なすその他14品目の青果品で、小分け包装した際に事実と異なる原産地(徳島県松茂町)と架空の生産者名を表示して2008年12月~ことし4月に消費者に販売した。産地と生産地の偽装はみかんでも行っていた。このため、農林水産省はJAコープに全商品の表示の点検と表示の適正化などを指示した。

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