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市場動向/2009年度の国内食品市場規模2%減の29兆8192億円

2010年09月13日 / トピックス商品

矢野経済研究所は9月13日、国内食品市場に関する調査結果2010を発表した。調査結果によると、2009 年度の国内食品市場規模は、メーカー出荷金額ベースで、前年度比約2%減の29兆8192億円と見込まれた。

食品市場には、酒類、飲料、乳製品、畜産・水産・農産加工品、パン・麺類、冷凍食品、調味料類(調理、調味料、ホームメイキング材料)、インスタント・レトルト食品・その他、菓子類、健康食品が含まれる。

2009年度は「ラー油」、「塩昆布」、「即席お吸い物」などが注目を集めた。これらの品目について共通するのは「本来の用途にとらわれない新たな用途提案に成功した」点だという。

「ラー油」については、これまでは主に餃子のつけだれに利用されるイメージがあったが、従来のイメージを覆す新たな商品を投入することにより、「冷奴や米飯にのせる」、「汎用調味料として利用する」など既成の枠組みを超えて用途が拡大した。

新しい用途提案に大きな影響力を及ぼしているのが、レシピコミュニティーサイト「クックパッド」をはじめとするWebサイト。ユーザーが自らの創作料理をアピールする場が増え、媒体上でレシピが紹介されることで、特定商品が爆発的にブームとなり、市場を拡大させた事例もある。

調査期間は5月から8月で、調査対象は食品産業にかかわる有力企業、関連業界団体・省庁など。調査方法は、専門研究員による直接面談、電話ヒアリング、アンケート調査と文献調査を併用した。

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