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宝飾品市場/2011年は1.7%減の8945億円

2012年02月20日 / 商品

矢野経済研究所は2月20日、宝飾品(ジュエリー)市場に関する調査結果2012を発表した。調査によると、2011年の宝飾品小売市場規模は前年比1.7%減の8945億円と推計した。

<宝飾品(ジュエリー)市場の推移>

この市場規模はピーク時の1991年の3兆円に対して3分の1以下という。

震災の影響で、贅沢品の購買需要は大幅に減少するとの見方もあったが、人と人との絆を見直す動きもみられた中で、ブライダルジュエリーは堅調に推移した。

百貨店などを中心に、暗いムードを吹き飛ばすような高額品の購買も伸びた。東北地域では復興に伴う需要増も市場を押し上げる一因となった。

ジュエリー最大の需要期である2011年クリスマス商戦は、3連休と日並びにも恵まれ、大きく売上を伸ばした小売店も多かった。

しかし、最終的には第一四半期の落ち込みをカバーしきれず、通期では前年を上回ることは出来なかった。

2012年以降の宝飾品小売市場は、日本経済の回復、宝飾市場が落ち込みすぎた反動もあり2016年ごろまで緩やかに回復基調を辿ると予測する。

背景には、素材価格の値上がり、低価格志向からの反動、インターネット販売やTVショッピングを含む通販チャネル等新規チャネルの拡大があるという。

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