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ミズノ/IT駆使したスポーツサービスを本格始動、月額課金でビジネスに幅

2015年03月17日 / 商品

ミズノは、スポーツシーンにおいて、センサー技術を活用し、専用アプリなどと連携させる形でサービスを提供する新たなビジネスモデルを本格始動する。

3月10日には、ランニングの際に使用するメガネ端末を開発中と発表。さらに、16日には、野球のバットスイングを解析する、センサーとアプリからなる新システム「スイングトレーサー」を発表した。

同社は、スポーツにIT技術を活用したサービスの展開を加速するため、2013年5月に社内横断プロジェクト「HITONAB(ヒトナビ)」を立ち上げた。2つの新サービスは、同プロジェクトの成果だ。

「ヒトナビ」プロジェクトでは現在、ランニングと野球を入れた6つのスポーツ・健康分野でサービスを開発している。これまで、サービスの展開分野として明らかにされているのは、ランニングと野球に加え、アウトドアとウォーキングの2つ。

少子高齢化がいっそう進展する中でも、「スポーツ選手の技術の向上につながるサービスは、もっと拡大していく」(ミズノ ダイアモンドスポーツ事業部 事業部長の久保田憲史氏)との予想のもと、同社は今後、従来のスポーツ用品の販売と平行する形で、“ソフト”の販売に注力していく考えだ。

特に、ソフトサービスの展開で注目されるのは、サーバーと連動させた専用アプリサービスなどの提供に伴い、月額でのサービス利用料が継続的に得られるビジネスモデルを確立できる点だ。

たとえば、バットスイング解析サービスの「スイングトレーサー」では、専用器具類を合計3万1600円(税別、以下同じ)で販売するほか、器具と連携して使う選手用アプリから月額980円、コーチ用アプリからは月額2980円を得ることができる。

従来の物品販売にとどまらず、継続的な定額サービスを手がけることで、収益基盤の安定と拡大が期待できるというわけだ。

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