NEC/セブンイレブンの業務システムをフルクラウド化、顔認証も導入

2025年05月22日 11:43 / IT・システム

NECは5月22日、セブン‐イレブン・ジャパン向けに、国内約2万1000店舗における発注や商品管理、従業員管理などを効率化・高度化する「次世代店舗システム」を構築したと発表した。

<次世代店舗システムの狙い>
NEC

NECはセブン‐イレブンとともに、国内のコンビニエンスストアで初めて(5月22日時点、NEC調べ)業務システムをフルクラウドで構築した。同システムは今年の春より順次、国内の全店舗に導入される予定。時代の変化や消費者ニーズの多様性に適応できる拡張性と柔軟性を確保するため、各種ITサービスを積極的に採用している。

NECは今回の次世代店舗システム構築において、価値創造モデル「BluStellar(ブルーステラ)」のアプローチ方法に基づき、アプリケーションやインフラ、端末管理、認証基盤、システム運用などの幅広い領域で、店舗業務知見を活かした技術革新に挑戦。構想立案から運用までサポートするという。

まずシステムの開発には「Google Cloud」をフル活用。マイクロサービスアーキテクチャを導入することで、将来の変化にも柔軟に対応できるシステム構造を構築した。クラウドの活用を通じてデータの利活用を強化するとともに、国内の小売業で最大規模となる約30万台のモバイル端末やタブレットなどの汎用端末を業務に活用していく。

なお、汎用端末を活用するにあたり、「Omnissa Workspace ONE」を利用している。

次に、顔認証での認証基盤を構築した。国内の小売業で最大規模となる約40万人の店舗従業員を対象に、業務システムのログインと権限制御にNECが持つ世界No.1※の顔認証技術を活用。顔認証によって、IDやパスワードの運用管理が不要となり、シームレスな認証およびセキュリティの強化を実現した。

※米国国立標準技術研究所(NIST)による顔認証ベンチマークテストでこれまでにNo.1を複数回獲得。

そしてマルチベンダーでシステム管理を行うための運用設計を行い、ServiceNow Japan合同会社のIT Service Managementを活用。障害状況や問い合わせ情報などを一元化した統合的な運用のダッシュボードを構築し、マルチベンダー環境での迅速なインシデント解決を可能とする統合運用管理を実現する。

また、従来はベンダーごとに設置されていたコールセンターを統合することで、システムに関する店舗からの問い合わせ窓口を一元化した。これらの取り組みにより、マルチベンダー環境でのシステム運用の効率化を促進するという。

■NEC
https://jpn.nec.com/

■ブルーステラ
https://jpn.nec.com/dx/index.html

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