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ミズノ/バッティングに「IT革命」、理想のスイングを数値化するセンサーとアプリ発売

2015年03月16日 / 商品

ミズノは3月16日、野球のバットスイングを解析するシステム「スイングトレーサー」を発表した。

<発表会で説明を行うミズノ ダイアモンドスポーツ事業部 事業部長の久保田憲史氏(中央)と、元メジャーリーガーの田口壮氏(右)、ミズノ研究開発部主任研究員の鳴尾丈司氏(左)>
発表会で説明を行うミズノ ダイアモンドスポーツ事業部 事業部長の久保田憲史氏(中央)と、元メジャーリーガーの田口壮氏(右)、ミズノ研究開発部主任研究員の鳴尾丈司氏(左)

装着具にはめ込む形で専用センサーをバットのグリップエンドに装着し、ティーバッティングを行うことで、バットスイングを「ヘッドスピード」「ヘッド角度」などの8項目にわたって計測することができる。

<バットに「スイングトレーサー」を装着し、デモンストレーションを行う田口氏>
バットに「スイングトレーサー」を装着し、デモンストレーションを行う田口氏

集めたデータは、専用アプリケーションを用いることで、スマートフォンやタブレットなどで確認、管理することが可能だ。

センサーと専用アプリは、セイコーエプソンが開発した。

専用アプリでは、蓄積した数値データを時系列で比較できるほか、計測したスイングをアニメーションで再現することも可能だ。過去の自身のスイング軌道と比べたり、あらかじめ登録されているプロ野球選手のスイングの軌道と重ねて表示し、比べることなどもできる。

バットスイングの確認や指導は、これまで、“感覚”に頼らざるを得ない面があった。しかし、スイングを数値で把握できるようになったことで、理想とするスイングとの比較や、自身の状態を客観的につかむことなどが容易になったと言える。

16日の発表会に駆けつけた元メジャーリーガーの田口壮氏は、「ホームランバッターになるために、手本となる打者のデータを集めてきてそれに習うといった使い方もできる。指導者にとってもすごくいいツールだ」と話し、「野球界にとって革命的」と評した。

<「スイングトレーサー」の利点について話す田口氏 右はアプリ画面>
「スイングトレーサー」の利点について話す田口氏

「スイングトレーサー」のセンサー、装着用の専用アタッチメントなどからなる専用器具類は、5月9日から全国のミズノ野球用品取り扱い店で販売する。センサーは税別2万9800円、専用アタッチメントは同1800円。

<「スイングトレーサー」左上がセンサー、右が専用アタッチメント>
「スイングトレーサー」左上がセンサー、右が専用アタッチメント

専用アプリは、現時点でアンドロイド端末のみに対応。アンドロイドのアプリスア「Google Play」でインストールし、ミズノのホームページからライセンス購入する形となる。「近々に、(iPhoneの)iOSにも対応する予定」(ミズノ ダイアモンドスポーツ事業部 事業部長の久保田憲史氏)という。

アプリは、選手用のものと、チーム内の各選手のデータを一覧で把握でき、選手にコメントなどもできるコーチ用の、2種類を用意した。

サーバー使用料も含めたライセンス価格は、選手用アプリが税別980円/31日、コーチ用アプリが同2980円/31日。

初年度の売上目標は6000万円。5年後には、2億円規模の売上を目指すという。

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